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関蝉丸神社・下社

関蝉丸神社・下社

滋賀県大津市、山城国と近江国の国境越えの古道・逢坂越(おうさかごえ)ある古社、関蝉丸神社。蝉丸神社は大津市内に3社あり、国道161号沿いに関蝉丸神社・下社(しもしゃ)、逢坂1丁目の国道1号沿いに上社(かみしゃ)、大谷町に分社の蝉丸神社があります。その中心的な存在が下社です。

百人一首でも知られる蝉丸を祭神とする古社

逢坂越(おうさかごえ)は、京の都と東国・北国を結ぶ東海道・東山道・北陸道の3つの主要道路が集中する交通の要衝。
関蝉丸神社も、弘仁13年(822年)に小野岑守(おののみねもり)が旅人を守る神である猿田彦命(さるたひこのみこと)を逢坂山の山上(上社)に、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)を麓(下社)に祀ったのが始まりという古社。
上社、下社ともに、平安時代前期の歌人で琵琶の名手・蝉丸(せみまる=生没年不詳、平家を語る琵琶法師・盲僧琵琶の祖とも)を祀っています。

『今昔物語』によれば、逢坂関に庵を結び、往来の人を見て「これやこの 行くも帰るもわかれつつ 知るも知らぬも逢坂の関」を詠んだと記され、百人一首に「これやこの 行くも帰るもわかれては 知るも知らぬも逢坂の関」として収録されています。
蝉丸の死後、関蝉丸神社に祀られ、祭神になり、天禄2年(971年)、円融天皇の綸旨により、歌舞音曲の神となったのです。

境内にある石燈籠(時雨燈籠)は国の重要文化財。
下社の鳥居前には京阪大津線の線路が横切り、踏切を渡って境内に入るという不思議な空間になっています。

例祭の『蝉丸祭』は、蝉丸の忌日とされる5月24日にいちばん近い5月第4日曜に斎行。

関蝉丸神社・下社
名称 関蝉丸神社・下社/せきせみまるじんじゃ
所在地 滋賀県大津市逢坂1-15-6
関連HP 関蝉丸神社公式ホームページ
電車・バスで 京阪上栄町駅徒歩5分、JR大津駅徒歩10分
ドライブで 名神高速道路大津ICから約2km
駐車場 なし
問い合わせ 関蝉丸神社 TEL:077-524-2753
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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