滋賀県大津市滋賀里町、比叡山東麓、京・北白川と大津・滋賀里を結ぶ古道・山中越沿いにあるのが、志賀の大仏(しがのおぼとけ)。高さ3.5m、幅2.7mの花崗岩に彫られた像高3.13mの阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)で、鎌倉時代の13世紀頃の作。山中越の旅人の道中安全を祈願した大仏です。
山中越の旅人を見守り続けた阿弥陀如来
山中越の古道は、志賀峠までは、ハイキングコースとして整備され、近くには近江大津京遷都とともに建立された古代寺院、崇福寺跡もあり、また渡来人が造営した終末期の古墳群である百穴古墳もあり、大津の古代から中世を今に伝える異色のエリアになっています。
道中安全の祈願のための石仏だろうというのはあくまで推測で、大津側の入口に位置する志賀の大仏のほかにも、山中町の西教寺門脇、京側の入口の北白川にも石仏が配されていることがその裏付けになっています。
現在は地元で「大仏講」が組織され、参拝用のお堂を設けて大切に保存されています。
志賀の大仏 | |
名称 | 志賀の大仏/しがのだいぶつ |
所在地 | 大津市滋賀里町甲 |
関連HP | 大津市歴史博物館公式ホームページ |
電車・バスで | 京阪滋賀里駅から徒歩15分、JR唐崎駅から徒歩30分 |
ドライブで | 名神高速道路京都東ICから約7km |
問い合わせ | 大津市歴史博物館 TEL:077-521-2100 |
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