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ギネス公認、世界一小さい「パナマ運河」が下関に!

世界一小さい「パナマ運河」

有名なスエズ運河(地中海〜紅海/エジプト)は単なる水路の水平式運河ですが、パナマ運河(太平洋〜大西洋/パナマ共和国)は運河中央部の標高が高いため閘門式(こうもんしき)の運河。世界一小さいという「パナマ運河」(閘門式運河)が、山口県下関市の下関漁港閘門です。

昭和11年9月に稼働した歴史あるパナマ式運河

下関市の本土と彦島を隔てる海峡にあり、水路の全長はわずか50m、幅は8m。
パナマ運河が全長約80km、最小水路幅218mなので、長さは1600分の1というミニ運河ということになります。
昭和11年9月の設置なので、90年近く現役で稼働していることに。

車の通る水門橋は、下関漁港閘門の運河上に架かる昇開式可動橋で、閘門の上に架けられた可動橋としては、日本で唯一という珍しいものとなっていて、水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」にも選定されています。
日曜、祝日は運転休止ですが平日は漁港内→漁港外8:50、9:30、10:10、漁港外→漁港内9:10、9:50、10:30、車両通行可能10:50〜12:10などという細かいタイムテーブルが決められ、閘門が開閉され、、それに伴う昇開式可動橋が昇降しています。

通行料金は20トン未満の船が200円。
出入りする漁船はこれを支払って入出港しています。

どうして閘門式の運河が必要かといえば、 関門海峡では内外海の干満により最大1.2mの水位差が生じるから。
源平合戦の壇ノ浦の戦いでもこの干満差による潮の流れが戦況に大きな影響を与えています。

こうして誕生した世界最小のパナマ運河は、Shimonoseki Fishing Port Lock, the world’s smallest Panama Canal-style lockとしてギネス世界記録に認定されています。

ギネス公認、世界一小さい「パナマ運河」が下関に!
名称 下関漁港閘門/しものせきぎょこうこうもん
所在地 山口県下関市大和町2丁目・彦島本村町6丁目
電車・バスで JR下関駅から徒歩18分
ドライブで 中国自動車道下関ICから約6.7km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

下関漁港閘門

下関市の本土と彦島を隔てる小門海峡(おどかいきょう=関門海峡小瀬戸/長さ50m、幅8m)にある世界最小のパナマ運河式水門が下関漁港閘門。初代の閘門(こうもん)は昭和13年の完成で、現在の閘門は昭和61年完成の3代目。車の通る水門橋は、下関漁

 

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