関東地方でシーサイドハイキングを手軽に楽しみ、そしてファミリーなら磯遊びもできるというスポットはあまり多くありません。そんななかで貴重な場所が、神奈川県真鶴町(まなづるまち)、相模灘(さがみなだ)に突き出した真鶴半島最先端、三ツ石と番場浦を結ぶ潮騒遊歩道(しおさいゆうほどう)です。
潮騒遊歩道と森林浴遊歩道を組み合わせるのもおすすめ
車の場合も、JR東海道本線・真鶴駅から路線バスを利用する場合でも、先端の「ケープ真鶴」を目指せばOKです。
真鶴駅前からの路線バス(伊豆箱根バス)も「ケープ真鶴」が終点。
喫茶や休憩室、土産コーナーのあるレストハウスで、レストラン 「美食広場」はランチタイムに利用できます(営業時間が限られるので注意が必要)。
「ケープ真鶴」奥の与謝野晶子文学碑から階段を降ると喫茶「見晴し台」(相模湾を一望できるオーシャンビューカフェ)。
さらに長い下り階段を進むと、三ツ石海岸です(三ツ石公衆トイレがあります)。
三ツ石側に少し磯を歩くこともできますが、波が高いとき、満ち潮時には注意が必要です。
潮騒遊歩道はこの三ツ石海岸が起点で、伊豆半島側(西側)に磯伝いに歩きます。
番場浦海岸まで忠実に海岸沿いを歩くことができ、潮溜まりで磯遊びなどを楽しむことが可能。
番場浦からは、いったん階段を番場浦駐車場へと上りますが、番場浦遊歩道で亀ヶ崎へ、さらに森林浴遊歩道・御林遊歩道で中川一政美術館まで到達できます。
御林と称されるのは、江戸時代に徳川幕府が15万本のクロマツを植樹し、御用林としたから。
明暦の大火で木材需要が切迫、小田原藩は15万本のクロマツを植えたのです。
明治維新後には、皇室御料林に、その後は国有林となりましたが、皇室御料林時代の明治37年に「魚つき保安林」に指定。
実は江戸時代にも魚は緑生い茂る地に集まるという習性を見抜いていたことがわかります。
クロマツ、クスノキやスダジイなどの巨木が生い茂る混交林は、磯でほてった身体をクールダウンするのにも絶好なので、時間が許せば森の探検をプランに加えるといいでしょう。
真鶴岬先端部からは、快晴なら大島から右に三宅島、ピラミッド型の利島(としま)、新島、初島(熱海沖です)、神津島、そして伊豆高原と続く島々を眺望。
もし、三宅島が視認できたなら、かなりラッキーということに。
【夏は爽快シーサイドハイク】 真鶴・潮騒遊歩道 | |
所在地 | 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴 |
場所 | 真鶴・潮騒遊歩道 |
電車・バスで | JR真鶴駅から箱根登山バス、伊豆箱根バスケープ真鶴行きで20分、終点下車、徒歩5分 |
ドライブで | 西湘バイパス石橋ICから約13km |
駐車場 | 番場浦駐車場(50台/無料、5月〜8月は有料) |
問い合わせ | 真鶴町観光協会 TEL:0465-68-2500 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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