島根県出雲市斐川町(ひかわちょう)、荒神谷遺跡の入口、荒神谷史跡公園の西谷池に面した位置にある遺跡博物館が荒神谷博物館。昭和59年、荒神谷遺跡からそれまで全国で出土した合計本数をも上回る358本もの銅剣が出土、翌年には銅鐸6個と銅矛16本が同時に発見され話題を呼びました。
荒神谷遺跡の発掘を後世に伝える遺跡博物館
荒神谷史跡公園全体では、27.5haという広大な面積を有していますが、これは「荒神谷遺跡を中心とする『出雲の原郷』の歴史景観を守り、未来へと伝える」という基本理念から。
荒神谷遺跡自体は1.3haの広さです。
荒神谷遺跡から出土した銅剣、銅矛、銅鐸という青銅器は国宝に指定され、出雲大社横の島根県立古代出雲歴史博物館に常設展示されていますが、荒神谷博物館ではそのレプリカを展示、発掘当時の様子もビデオで観賞することができます。
荒神谷展示室では、出土ドキュメント、荒神谷の謎、青銅器の世界、出雲の弥生時代などを解説。
玄関の銅鐸は自由に鳴らすことも可能。
銅剣の重さの体験コーナーも用意されています。
ミュージアムショップ「出雲の原郷店」では、史跡公園で採れた古代米やハスの種、ハスの葉茶、青銅器をモチーフにしたオリジナルグッズ、関連する書籍などを販売。
荒神谷博物館前の池では、例年6月下旬〜7月上旬頃に5000株5万本古代ハスが見頃を迎えます。
午後には花びらを閉じるので、午前中の観賞がおすすめです。
この古代ハスは「検見川の大賀蓮」と呼ばれるもので、昭和26年に大賀一郎博士が千葉県の東京大学農学部厚生農場内(現・東京大学総合運動場)の泥炭層から採取された種がルーツ。
後に分根されて、全国の史跡公園で花開いています。
荒神谷博物館 | |
名称 | 荒神谷博物館/こうじんだにはくぶつかん |
所在地 | 島根県出雲市斐川町神庭873-8 |
関連HP | 荒神谷博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR荘原駅からタクシーで5分 |
ドライブで | 山陰自動車道斐川ICから約2.4km |
駐車場 | 荒神谷遺跡公園北駐車場(64台/無料) |
問い合わせ | 荒神谷博物館 TEL:0853-72-9044/FAX:0853-72-7695 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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