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とげぬき地蔵尊高岩寺 大祭

毎月24日は地蔵尊の縁日です。この日に参詣すると、御利益が多いとされていますが、東京・巣鴨の高岩寺(とげぬき地蔵)は、『初地蔵』となる1月24日のほか、5月24日、9月24日は例大祭が行なわれます。つまり、「正五九」の24日が例大祭です。なかでも1月24日の例大祭は盛大で、露店がズラリと並びます。

1月24日、5月24日、9月24日が大祭、毎月4日・14日・24日が縁日

商店街も大賑わい!

「とげぬき地蔵」として名高い高岩寺(こうがんじ)ですが、正式名は曹洞宗萬頂山高岩寺で、1596(慶長元)年、江戸湯島に開山し、その後、下谷屏風坂(現在の岩倉高等学校の建つ地)にありましたが、明治24年、区画整理のため、北豊島郡巣鴨町に移転。

御本尊(秘仏=非公開)はもとより霊験あらたかな「とげぬき地蔵」として知られる延命地蔵尊です。

縦4cm横1.5cmの和紙の中央に尊像が描かれている「とげぬき地蔵尊御影」を痛いところに貼ったり、のどに骨が刺さったとき飲んだりすると治るといわれ、これを求めて善男善女がやってくるのです。

境内にある聖観世音菩薩は、江戸城まで焼き尽くしたという有名な1657(明暦3)年の明暦の大火(振袖火事)で、妻を失った屋根屋喜平次が供養のため寄進したもの。聖観世音菩薩像に水をかけ、自分の悪いところを洗うと治るという信仰が生まれ、「洗い観音」と呼ばれています。現在の聖観世音菩薩は、平成4年に開眼されたもの。

縁日は、毎月4日・14日・24日ですが、とくに1月24日、5月24日、9月24日は、大祭で、10:30と14:30の2回、本堂で大法要が執り行なわれ、住職以下20人位の僧侶による「大般若経」の転読があります。
「大勢の善男善女が経文の風を受けまた僧侶の衣に触ろうと手を伸ばします」(巣鴨地蔵通り商店街振興組合)とのこと。

聖観音は通称「洗い観音」
とげぬき地蔵の由来
1715(正徳5)年、長州毛利家の江戸屋敷の女中が針を誤飲した際に、寺で授与される「地蔵尊御影」を僧・西順にもらって飲み込んだところ、針を吐き出すことができ、しかも針が、地蔵尊の御影を貫いて出てきたという逸話から「とげぬき地蔵」の名が生まれました。これは、伝説ではなく、1728(享保13)年7月17日、高岩寺に献納された江戸小石川に住む田付又四郎(地蔵菩薩の御影の夢告を受けた信者)が記した霊験記による「記録」です。長州藩(毛利家)の江戸上屋敷は、現在の日比谷公園周辺、下屋敷(中屋敷も併設)は檜町公園(港区赤坂9丁目)にありました。
とげぬき地蔵尊高岩寺 大祭
開催日時 1月24日・5月24日・9月24日、大法要は10:30、14:30
所在地 東京都豊島区巣鴨3-35-2
場所 とげぬき地蔵尊高岩寺
関連HP 巣鴨地蔵通り商店街公式ホームページ
電車・バスで JR・都営地下鉄三田線巣鴨駅から徒歩5分
ドライブで 首都高速護国寺ランプから約3.4kmで地蔵通り入口
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ とげぬき地蔵尊高岩寺 TEL:03-3917-8221
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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