毎年8月7日〜8月13日、山口県下関市長府の忌宮神社(いみのみやじんじゃ)で『数方庭祭』(すほうていまつり)が斎行。期間中の毎晩、男子は高さ30m、重さ100kgの大幟(おおや)を担ぎ、女子は切籠(きりこ)と呼ぶ灯籠を吊した七夕飾りを手にし、鉦(かね)・太鼓に和して鬼石のまわりを踊り舞います。
「仲哀天皇の熊襲討伐」を今に伝える祭り
忌宮神社の鎮座する地は、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の九州遠征(熊襲討伐)時の行宮(あんぐう)・穴門豊浦宮(あなとのとゆらのみや)の跡とされ、戦勝を祝い、塵輪の屍体を囲んで踊ったのが『数方庭祭』の始まりともいわれています(日本武尊の子で神功皇后の夫とされる仲哀天皇ですが、歴史学的には実在性には疑問符が付いています)。
2本をつなぎ合わせて作られた大幟と呼ばれる長さ20~30mの竹を担ぐ男達の勇壮な「幟舞い」と、「切篭」と呼ばれる燈篭を付けた七夕飾りを持つ女達の上品で美しい行列が、境内の鬼石と呼ばれる石を周ります。
山口県を代表する奇祭となっています。
数方庭祭|下関市 | |
開催日時 | 毎年8月7日〜8月13日 |
所在地 | 山口県下関市長府宮の内町1-18 |
場所 | 忌宮神社 |
関連HP | 忌宮神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR下関からバスで23分、城下町長府下車、徒歩5分 |
ドライブで | 中国自動車道下関ICから約7.6km |
問い合わせ | 忌宮神社 TEL:083-245-1093 |
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