厳寒の時期になると日本各地に水仙が咲きます。中国からどんぶらこと、海を渡って漂着したと推測されるニホンスイセンは、海岸の傾斜地に群生します。日本三大水仙群生地は、一般的に淡路島、越前海岸、南房総・鋸南町の3ヶ所。関東、関西、北陸とバランス良く散らばっています。
水を好むという習性から水仙とよばれるニホンスイセンですが、寒さに強いという特長をいかして、寒波に震える日本列島でも可憐な花を咲かせています。
三大水仙群生地(1) 淡路島/兵庫県
淡路島には、江戸時代後期の文政年間(1818年〜1831年)、紀州から漂着した球根を黒岩の漁師が山に植栽したと伝わる灘黒岩水仙郷、紀淡海峡を一望にする斜面に500万本の水仙が咲く私営の観光花園が立川水仙郷の2ヶ所が代表的な群生地となっています。
三大水仙群生地(2) 越前海岸/福井県
福井県の越前海岸、なかでも越前岬周辺は、日本海側随一のニホンスイセンの群生地となっています。
越前岬背後の高台に位置するニホンスイセンの畑「越前岬水仙ランド」、日本海をバックに咲く水仙畑という絶景を目にできるのが梨子ヶ平園地、大正10年、梨子ヶ平地域に自生していた水仙を名古屋の生花市場に出荷したことから、農家の間で水仙の栽培が本格的に開始されたという梨子ヶ平台地、「日本の棚田百選」にも選定の梨子ヶ平千枚田水仙園(以上は福井県越前町)と福井市側の越前水仙の里公園で群生する水仙を鑑賞することができます。
三大水仙群生地(3) 南房総・鋸南町/千葉県
鋸山(のこぎりやま)の南というのが鋸南町の町名の由来ですが、鋸山から南は、上着をひとつ脱ぐことができるという避寒の地。鋸南町には江月水仙ロード、をくづれ水仙郷と2ヶ所の水仙の名所があり、開花シーズンには『水仙まつり』も開催されています。
番外 南伊豆・爪木崎/静岡県
下田市須崎半島先端の景勝地、爪木崎には野水仙の一大群生地があります。12月下旬〜1月には海岸の段丘一帯、10万平方メートルのエリアに300万本以上の水仙が咲きます。
番外としましたが、この爪木崎を三大水仙群生地に数える人もいます。
水仙の日本三大群生地とは!? | |
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