2023年10月1日、商船三井さんふらわあ誕生

商船三井さんふらわあ誕生

船体に大きな太陽が描かれるフェリー「さんふらわあ」。運航するのは大阪・神戸と九州(別府・大分・志布志)を結ぶフェリーさんふらわあ、大洗と北海道・苫小牧を結ぶ商船三井フェリーがありますが、2023年10月1日、新会社の「商船三井さんふらわあ」に統合されることに。

商船三井フェリー」と「フェリーさんふらわあ」が合併!

商船三井さんふらわあ誕生
「さんふらわあむらさき」

フェリーさんふらわあ、商船三井フェリーともに、日本を代表する大手海運会社、商船三井のグループで、グループ会社には豪華ルーズ客船「にっぽん丸」を運航する商船三井客船もあります。

西日本のフェリーさんふらわあの阪神〜別府航路は、明治17年設立の大阪商船(現・商船三井)が、明治45年、ドイツから貨客船を購入し、「紅丸」(くれないまる、1399t/「瀬戸内海の女王」と呼ばれた船です)と名付け、客船航路として開設した阪神〜別府航路をルーツとする歴史ある航路です。
「さんふらわあ」の就航は昭和48年4月の「さんふらわあ7」からで、関西汽船として運航されていました。
大阪〜神戸〜松山〜別府に新造大型フェリーの「さんふらわあ」、「さんふらわあ2」が投入されたのは昭和59年のことで(日本カーフェリーの時代)、平成21年に大阪〜別府航路を運航する関西汽船と、神戸〜大分航路を運航のダイヤモンドフェリーが統合して新会社「フェリーさんふらわあ」となっています(平成24年には阪神〜別府航路開設100周年を迎えています)。

大洗と苫小牧を結ぶ商船三井フェリーは、東食・食品輸送・三井近海汽船・東京汽船の4社出資で誕生した日本沿海フェリーがルーツ。
昭和46年に大阪商船が資本参加し、昭和47年4月27日、東京〜苫小牧航路に「しれとこ丸」、「さっぽろ丸」(昭和49年就航)の運航を開始(「青いハイウェイ」がキャッチフレーズで、)、東京と苫小牧を30時間で結びました。
その後、東京〜那智勝浦〜高知航路にも就航し、那智勝浦にも「さんふらわあ」が姿を見せましたが、平成13年10月1日に廃止されています。
商船三井フェリーという名称に変わったのは、平成13年7月1日のこと。


合併して誕生する新会社は定期航路6航路、運航船15隻を有する国内最大規模のフェリー会社で、令和6年には船内は客室の全室個室化を目指す「さんふらわあ だいせつ」(1万5600t)も就航予定です。
このことからも、より豪華で、これまでも好評のブッフェの充実化、さらには大阪商船時代に外洋航路で培われ、「にっぽん丸」(商船三井客船)で継承される「アットホームなもてなし」というノウハウの共有なども期待できるでしょう。

「さんふらわあむらさき」の船内
「さんふらわあむらさき」の船内
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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