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観音の滝

唐津市の七山地区を流れる滝川川(玉島川の支流)の中流に懸かるのが観音の滝。七山とはその名の通り標高600m内外の7つの山に囲まれたエリアで、上流には「九州の尾瀬」と呼ばれる樫原湿原(かいばるしつげん)もあります。観音の滝は、落差45m、幅10mで、「日本の滝百選」にも選ばれている佐賀県を代表する名瀑。

渓谷を散策しながらバードウォッチングも

観音の滝は、激しく落下するその様子から「男滝」の別名もあります。
滝の横には眼病にご利益があるという生目観音(滝の観音)が祀られ、現在でも多くの参拝客が訪れています。

上流の清めの淵から、観音の滝、木隠れの淵、狭霧の滝、静寂の淵、白竜の滝、奥梅豆羅の滝、白絹の滝と8つの淵や滝が連続する渓谷になっており、観音大橋たもとの観音の滝駐車場(総合案内所)を起点に、渓谷沿いには遊歩道も整備。

全部歩いても15分と手軽な散策です。
カワセミなど野鳥の声を耳に、渓谷散策が楽しめます。

夏休み中の日曜には『国際渓流滝のぼりINななやま』が行なわれます。
スピードではなく基準タイム(2時間30分)でゴールを目指す「自然満喫レース」と、「タイムレース」(高校生以上)に分かれて、川の水しぶきを浴びながら、渓流を泳いだり、登ったりのレースです。

唐津市内にはもうひとつ、「日本の滝百選」に選定の名瀑、落差100mを誇る見帰りの滝があるので、滝ファンならぜひハシゴを。

秀吉の寵愛した広沢局と、観音の滝
朝鮮出兵のため、肥前名護屋城に赴いた豊臣秀吉。
松浦一の美女という広沢局(ひろさわのつぼね/垣添城城主・名古屋経基の息女)を側室にしましたが、しばらくして広沢局は眼病を患います。
七山村の鳴神山福聚院の福聚院聖観音の法師は21日間の滝行を行ない、大般若経を繰り、護摩を焚いて祈念。
すると見事に眼病は治ったという逸話が残されています。
喜んだ秀吉は、筑前の高祖(金剛兵衛尉盛次)作の名刀一振りをこの鳴神山に奉納。
現在でも、観音の滝そばの生目観音堂(いきめかんのんどう)には多くの「め」の文字を書いた絵馬が奉納されているほか、淵の水で目を洗うと眼病が治るといわれています。
観音の滝
名称 観音の滝/かんのんのたき
所在地 佐賀県唐津市七山滝川
関連HP 唐津観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR浜崎駅からタクシーで20分
ドライブで 長崎自動車道佐賀大和ICから約33km。または、西九州自動車道(福岡前原道路)前原東ICから約28kmで総合案内所の隣にある観音の滝駐車場
駐車場 観音の滝駐車場(100台/無料)
問い合わせ 唐津観光協会 TEL:0955-74-3355/FAX:0955-74-3365
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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