佐賀県唐津市にある豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に築かれた城跡が、名護屋城。当時、大坂城に次ぐ巨城でしたが、本丸の西に配されているのが二の丸です。武器、兵糧などを保管する建物があったと推測される曲輪(くるわ)で、長屋建物(掘立柱建物)の跡が見つかっています。
長屋建物(掘立柱建物)の遺構が現存
長屋建物(掘立柱建物)は地面に穴を掘り、柱を建てるもの。
建物は3棟あり、そのうちの2棟は幅5m、長さ20mで、4部屋に分かれた長屋風になっています。
この2棟の西側に、幅3m、長さ6mの小型の建物が建っていました。
この長屋建物(掘立柱建物)は恒久的な施設ではなく、築城時に使われた施設だとも推測できます。
二の丸は、後世に開削され、大きく改変しているので、往時の遺構の跡は、この3棟以外には見つかっていません。
『肥後名護屋城図屏風』には複数の御殿風の建物、西側の石塁上には多門櫓が描かれているので、二の丸御殿が建ち、政務を司るような機能を有していたのかもしれません。
本丸の東側にある三の丸とは、本丸の腰部分にある馬場で連絡。
名護屋城・二の丸 | |
名称 | 名護屋城・二の丸/なごやじょう・にのまる |
所在地 | 佐賀県唐津市鎮西町名護屋 |
関連HP | 肥前名護屋城歴史ツーリズム協議会公式ホームページ |
電車・バスで | JR唐津駅大手口バスセンターから昭和バス波戸岬行きで40分、名護屋城博物館入口下車、徒歩5分。またはタクシーで30分 |
ドライブで | 九州自動車道福岡ICから約75km |
駐車場 | 名護屋城跡大手門駐車場(60台/無料) |
問い合わせ | 名護屋城跡観光案内所 TEL:0955-82-5774 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag