もともとは南海の海底火山がマントル対流にのって北上、本州にぶつかって誕生したのが伊豆半島。
伊豆半島ジオパークはユネスコの「世界ジオパーク」に認定されていますが、必踏の地が堂ヶ島の天窓洞です。
太古の海底火山の様子を今に伝える
↑堂ヶ島・仁科港ジオサイト「堂ヶ島公園案内図」
天窓洞は、その名の通り、天井に穴が空いた二穴洞窟。
伊豆半島はもともと活発な火山活動で生まれた島でしたが、大陸移動とともに本州に衝突。
そのとき隆起したのが堂ヶ島の島々や海岸線の半島部分で、長い年月をかけて波に削られて洞窟(海蝕洞)が生じました。
その結果、内部の弱い地層部分が空洞となって、天井が崩落。「天窓」が生まれたというわけです。
つまり、太古の海底火山の様子を伝える貴重な場所としてジオスポットのひとつ(堂ヶ島・仁科港ジオサイト/堂ヶ島海岸南ジオスポット)になっています。
↑堂ヶ島マリンの「洞くつめぐり遊覧船」
注目は堂ヶ島マリンの「ジオサイトクルーズ」
そんなジオスポットの天窓洞に海から侵入しようというのが堂ヶ島マリンの「洞くつめぐり遊覧船」。
昭和10年に国の天然記念物に指定の天窓洞には入口が東口、南口、西口と3つ。遊覧船が入れる大きさのは南口で、長さは147mもあります。
「季節、入洞する時間、天候によっても水の色が微妙に変化します」とは船長さんの弁。
毎週土曜12:00〜、認定ジオガイドが同乗する「ジオサイトクルーズ」(50分)も行なわれるので、これに参加するのがおすすめです。
↑波の穏やかな日には天窓洞の内部に侵入できます
堂ヶ島マリン | |
名称 | 堂ヶ島マリン/どうがしままりん |
住所 | 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2060 |
関連HP | 洞窟めぐり遊覧船公式ホームページ |
電車・バスで | 伊豆急行線蓮台寺駅から東海バス堂ヶ島行きで48分、終点下車、または伊豆箱根鉄道修善寺駅から東海バス松崎行きで1時間30分、堂ヶ島下車 |
ドライブで | 東名高速道路沼津ICから約75km |
駐車場 | 250台/無料 |
問い合わせ | 堂ヶ島マリン TEL:0558-52-0013 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag