栃木県日光市、男鹿川(鬼怒川の支流)に利根川の治水と発電を目的に、昭和31年に完成した重力式コンクリートダムが五十里ダム(いかりだむ)。ダムの完成で誕生したダム湖が五十里湖(いかりこ)で、ダム・ダム湖横を国道121号が通っているので、湯西川や奥鬼怒、会津などへの移動途中に気軽に立ち寄ることができます。
江戸日本橋から五十里の場所に位置
鬼怒川本流の川治ダム(八汐湖)、五十里湖に注ぐ湯西川を堰き止めた湯西川ダム(湯西川湖)、さらに鬼怒川下流の小網ダムと周辺はダム密集地帯。
五十里ダムのダム横(国道121号沿い)には五十里ダム見晴台も設置されています。
五十里という地名は、天和3年9月1日(1683年10月20日)の日光大地震の際に、葛老山の山崩れによって現在の五十里ダムの上流1kmほどの場所(現在の海尻橋付近)に天然のダムが誕生。
江戸日本橋から50里の距離にあることから、五十里湖と呼ばれたことに由来。
その天然ダムの五十里湖は、会津西街道を分断したため会津藩が4375両を費やして水抜き工事を実施しますが、失敗(掘割を構築しますが硬い岩盤にあたって断念)。
請け負った五十里関所の支配頭・高木六左衛門は切腹という悲劇を生んでいます(葛老山崩落地点近くにある布坂山に墓が残されています)。
享保8年(1723年)夏に大雨の後、決壊、五十里洪水という大洪水を起こし、川治村、藤原村は全村にわたって壊滅的な打撃を受けています。
名称 | 五十里ダム(五十里湖)/いかりだむ(いかりこ) |
所在地 | 栃木県日光市五十里 |
関連HP | 鬼怒川ダム統合管理事務所公式ホームページ |
ドライブで | 日光宇都宮道路今市ICから約26km |
問い合わせ | 日光市観光経済部藤原観光課 TEL:0288-76-4111 |
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