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宇都宮城・富士見櫓

宇都宮城・富士見櫓

栃木県宇都宮市本丸町、宇都宮城の本丸の西半分を防災公園とした宇都宮城址公園の南西部に復元されたのが、宇都宮城・富士見櫓(うつのみやじょうふじみやぐら)。平成19年に本丸御殿などが存在していた江戸時代中頃の姿に復元されたもので、特別公開時には今も富士山を眺めることができます。

特別公開時、晴れていれば富士山を望見

宇都宮城の建築物は戊辰戦争で失われ、堀なども戦後の復興計画で防災都市の観点から埋め立てられ、往時の雰囲気は失われています。
平成13年に策定された御本丸公園整備基本計画により、平成15年に始まった本丸土塁と櫓(やぐら)の復元工事で姿を取り戻したのが、清明台と富士見櫓(ともに平成19年3月25日竣工)。

江戸時代の絵図には2階建て瓦葺きで描かれ、広さ3間(5.9m)×4間(7.9m)と記録されています。

土塁と櫓の復元は、発掘調査で出土した遺構や絵図面などの城郭史料に基づき、構造や材質については各地に残る城郭建築の実例を参考にして設計、歴史性を重んじた伝統的な技法・材料で復元されてます。

当然、時代によって姿は異なるため、復元のための史料・データが揃い、かつ本丸御殿などが存在していた江戸時代中頃の姿に復元(本丸の南北にあった清水門と伊賀門は敷地外にまたがることから残念ながら復元されていません)。

12月・1月の第3日曜8:00〜14:00のみ特別公開され、晴れていれば富士山を望見することができます。
ちなみに、通常、2階部分が非公開なのは、往時のままの設計で復元したため、階段が急なため、安全を確保する係員が必要だからなのだとか。

宇都宮城・富士見櫓
名称 宇都宮城・富士見櫓/うつのみやじょう・ふじみやぐら
所在地 栃木県宇都宮市本丸町2-24
関連HP よみがえれ!宇都宮城」市民の会公式ホームページ
電車・バスで 東武宇都宮駅から徒歩10分。JR宇都宮駅から徒歩20分
ドライブで 東北自動車道鹿沼ICから約8.8km。または、宇都宮ICから約10km
駐車場 宇都宮市役所東駐車場を利用
問い合わせ 宇都宮市都市整備部公園管理課 TEL:028-632-2529
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

宇都宮城

栃木県の県都、宇都宮市にある宇都宮城は、江戸時代は宇都宮藩の藩庁となった城で、関東七名城にも数えられています。天正18年(1590年)7月26日、豊臣秀吉は宇都宮城に入城し、伊達政宗など東北や関東の諸将の拝謁を受け、戦後の所領措置(朱印状)

宇都宮城・清明台

栃木県宇都宮市本丸町、宇都宮城の本丸の西半分を防災公園とした宇都宮城址公園の北西部に復元されたのが、宇都宮城・清明台(うつのみやじょうせいめいだい)。元和5年(1619年)に城主となった本多正純(ほんだまさずみ)が、事実上天守の代わりとした

 

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