サイトアイコン ニッポン旅マガジン

日本三大瓦とは!?

日本三大瓦

日本国内で生産される瓦のうちで、もっともシェアの多いのは、愛知県・三河地方(愛知県の東部)の三州瓦。淡路島で生産されるいぶし銀の淡路瓦、島根県の石見地方(いわみちほう)で生産されている赤い色の石州瓦が日本三大瓦。石州瓦は北前船など日本海の交流を利用し、日本海側にシェアを有しているなど、歴史的環境的なすみ分けも。

三州瓦

生産地域:愛知県西三河/高浜市・碧南市
歴史:奈良時代まで逆上り、奈良・東大寺大仏殿の瓦も焼成。
瓦の種類:いぶし瓦、塩焼瓦、釉薬瓦(陶器瓦)
特徴:粘土瓦国内シェアの7割〜8割を占める大産地。製造時の仕上げの段階で使われる釉薬による美しさは、陶器の歴史がある愛知ならでは。高い意匠性、屋根材としての幅広いバリエーションが豊富であることから全国で使われています。鬼瓦の生産でも有名。
関連団体愛知県陶器瓦工業組合

鬼みち

石州瓦、淡路瓦と並ぶ日本三大瓦のひとつ三州瓦(さんしゅうがわら)の本場、西三河の高浜市。名鉄三河線高浜港駅を起点に整備された5kmほどの散策路が「鬼みち」です。鬼とはもちろん、鬼瓦のこと。日本一の大きさを誇る古代鬼面が配置されたニコニコ鬼広

シン・鬼みちまつり|高浜市|2024

2024年10月19日(土)13:00~18:00、愛知県高浜市で『シン・鬼みちまつり』が開催。三州瓦(さんしゅうがわら)の中心産地、高浜市。かわら美術館・図書館前の森前公園に瓦粘土で作られた「鬼あかり」(ランプシェード)が飾るほか、マルシ

淡路瓦

生産地域:兵庫県淡路島/南あわじ市
歴史:6世紀末の窯跡が発見されています。記録に残る瓦製造は慶長18年(1613年)、由良成山城建設の際。
瓦の種類:いぶし瓦、釉薬瓦(陶器瓦)、窯変瓦
特徴:いぶし瓦に適した粒子の細かい「なめ土」と呼ばれる瓦製造に適した粘土(成型が簡単)に恵まれ、いぶし瓦の生産量は全国一。焼成温度は1000℃前後と三大瓦のなかでは最も低いため、寒冷地の利用には適さない。焼成時、表面に炭素膜をつくる燻化(くんか)を施し、耐火性や劣化に強いといった特徴も。「A・KAWAERA」でPR中。
関連団体淡路瓦工業組合

甍公園

良質な粘土が採れることから瓦生産が盛んな淡路島。三州瓦(愛知県)、石州瓦(島根県)と並んで日本三大瓦に数えられる淡路瓦の産地。神戸淡路鳴門自動車道の西淡三原IC前にある甍公園(いらかこうえん/南あわじ市)は、そのシンボルパーク。公園入口には

石州瓦

生産地域:島根県石見(いわみ)地方/江津市、大田市、浜田市、益田市
歴史:石見国の国分寺建設にも用いられたという説があります。
瓦の種類:釉薬瓦(陶器瓦)
特徴:出雲地方で産出される含鉄土石「来待石」(きまちいし)を釉薬に使用することで、独特の赤褐色が生まれ、島根県の赤瓦の町並み(世界遺産・石見銀山の大森地区など)を生み出すのが石州瓦。耐火度の高い陶土を使い、焼成温度が1200度以上と高温。それによって「凍てに強く、水を通さない」、「固くて丈夫」(耐寒性と耐塩害性)な瓦であるから、日本海側や北海道など、寒冷地方でシェアが高いのが特徴。釉薬瓦では全国シェアの2割を占めています(瓦としても三州瓦に次ぎ、2位の普及率)。
関連団体石州瓦工業組合

大田市大森銀山伝統的建造物群保存地区

戦国時代後期から江戸時代前期に最盛期を迎えた石見銀山(いわみぎんざん)。「石見銀山遺跡とその文化的景観」として平成19年7月には世界文化遺産にも登録されていますが、その中心となった鉱山町が大森町。石見銀山は大森銀山とも呼ばれ、大森銀山地区の

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了