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東京国立博物館

東京国立博物館

明治5年3月に湯島聖堂大成殿で開催された日本初の「博覧会」を前身とする日本最初の博物館。上野公園の寛永寺本坊跡に煉瓦造2階建の建物が完成し、第2回内国勧業博覧会の展示館として使用された後、明治15年3月20日に博物館の本館となっています。それが上野の東京国立博物館の始まり。

本館と表慶館は国の重要文化財

ジョサイア・コンドルの設計の初代の本館
上野公園大噴水側から眺めた現在の本館

イギリス人建築家ジョサイア・コンドルの設計だった本館を含め、当初の建物は関東大震災で倒壊。
復興にあたっては、「日本趣味を基調とした東洋式」という条件でのコンペが行なわれ、渡辺仁の案が採用され昭和12年に竣工。
昭和15年には初めて正倉院宝物を一般公開する「正倉院御物特別展観」も実施されています。
その後、昭和37年、法隆寺宝物館が(平成11年に新・法隆寺宝物館に生まれ変わりました)、さらに昭和43年に谷口吉郎設計の東洋館が、平成11年に平成館が誕生しています。

現存する最古の建物は明治42年築の表慶館。
設計は宮廷建築家の片山東熊(かたやまとうくま)で国の重要文化財に指定されています。
さたに昭和12年築の本館も、「旧東京帝室博物館本館」として国の重要文化財に指定されています。

あまり知られていませんが、本館裏には池を中心とする庭園があり、これが旧寛永寺庭園の名残をとどめるもの。
上野の森全体が寛永寺の境内だったという江戸時代を偲ばせています。
春・秋などに期日を限って公開されています。

道路を隔てた西側にある黒田記念館には、洋画家・黒田清輝の作品を収蔵展示。

表慶館は国の重要文化財
動植物の研究部門「天産部」の名残でもある庭園

重要文化財、国宝も数多くあり、見る人を圧倒!

本館中央ホール
平成館の考古展示室

東京国立博物館は、日本そして東洋の美術工芸品の粋を鑑賞できる博物館。
本館(日本ギャラリー)には、日本の陶磁器、染織、武具、刀剣、絵画、漆工、書跡などが展示されるほか、アイヌや琉球関係の資料も収蔵展示しています。
本館2階の第1室~第10室は、全体を「日本美術の流れ」と位置づけて第1室「日本美術のあけぼの」から第10室「浮世絵と衣装」と日本美術の大まかな流れを把握できる仕組み。
1階の第11室~19室展示室は「ジャンル別展示」で彫刻、漆工、金工、刀剣、陶磁、民族資料(アイヌ、琉球)、歴史資料を展示しています。
20室がオリジナルのミュージアムグッズも販売するミュージアムショップになっています。

東洋館は、「アジアギャラリー」。中国を中心に、朝鮮半島、インド、ガンダーラ、西域、エジプト、西アジア、東南アジアの青銅器、陶磁、染織、絵画、漆工などの工芸作品を展示し、1階がミュージアムショップ、地下がミュージアムシアターになっています。

平成11年にオープンした平成館には、石器時代から近代にいたるまでの日本の考古遺物が揃っています。
明治初年の廃仏毀釈の荒波で、散逸の危機に面していた奈良・法隆寺の貴重な宝物が皇室に献納され、国に移管された品々を展示する法隆寺宝物館も人気の施設で、7〜8世紀の宝物を間近に目にすることができます。

博物館の収蔵品は膨大な数にのぼるため、常設展示でも早いものは2ヶ月で入れ替えが行なわれてしまうほど。

東洋館別棟1階にはホテルオークラレストラン「ゆりの木」(和食・洋食・中華とデザート)、法隆寺宝物館1階にホテルオークラ「ガーデンテラス」が営業し、ホテルオークラに料理やスイーツが手頃な値段で味わえるとあってこちらも注目です。
さらに黒田記念館別館には「上島珈琲店 黒田記念館店」が営業。

東京国立博物館
名称 東京国立博物館/とうきょうこくりつはくぶつかん
Tokyo National Museum
所在地 東京都台東区上野公園13-9
関連HP 東京国立博物館公式ホームページ
電車・バスで JR上野駅公園口から徒歩10分
ドライブで 首都高速上野ランプから約600mで上野公園第1駐車場
駐車場 なし/上野公園第1駐車場(100台/有料)など利用
問い合わせ ハローダイヤル TEL:03-5777-8600
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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