東京都世田谷区にある都立公園が蘆花恒春園(ろかこうしゅんえん)。明治から大正期にかけて活躍した文豪、徳冨盧花(とくとみろか)。武蔵野の自然を愛し、彼が妻・愛子とともに晩年を過ごした旧宅を中心に庭園を整備・保存、昭和13年2月27日に開園した公園で、武蔵野の面影が残る貴重な場所です。
園内には徳冨蘆花の墓所も
徳冨蘆花は、明治40年に東京・青山から東京府北多摩郡千歳村粕谷に転居し、文壇と離れ、トルストイの影響による半農生活を送り、その自宅を大正7年に「恒春園」と命名。
心臓発作で倒れ、伊香保温泉で療養中、昭和2年9月18日に没しています。
旧宅が、昭和11年、愛子夫人から東京市(現・東京都)に寄贈され、昭和13年2月27日、蘆花恒春園として開園。
蘆花恒春園の園内には徳冨盧花自身が植えたモウソウチクの竹林のほか、クヌギ、コナラの雑木など、古き良き武蔵野の風景が色濃く残るのが特徴。
園内には茅葺き屋根の母屋、幸徳秋水にちなんで命名された「秋水書院」(書斎と寝室)、梅花書屋などがあります。
「盧花記念館」では、徳冨蘆花の作品の原稿、愛用品、手紙などの遺品が展示公開されています。
またコナラ・クヌギ雑木林の南には徳冨蘆花夫妻の墓があり、クヌギの木立に囲まれるように、ひっそりと立っているのが印象的。
墓碑銘は、実兄・徳富蘇峰(とくとみそほう)の手によるもの。
園内にはほかに、1450平方メートルを誇るドッグラン、環八通り沿いにあるフィールドアスレチック施設、草地広場、児童公園などがあり、1日のんびり過ごすことができます。
4月上旬にはさくらまつり、9月上旬にはヒマワリ、コスモスまつりも開催。
蘆花恒春園 | |
名称 | 蘆花恒春園/ろかこうしゅんえん |
所在地 | 東京都世田谷区粕谷1-20-1 |
関連HP | 東京都公園協会公式ホームページ |
電車・バスで | 京王線芦花公園から徒歩15分、小田急線千歳船橋から京王バス千歳烏山行き「芦花恒春園」下車徒歩7分 |
ドライブで | 首都高速高井戸ランプから約3km |
駐車場 | 44台/有料 |
問い合わせ | 蘆花恒春園サービスセンター TEL:03-3302-5016 |
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