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門と蔵のある広場(旧丹羽家住宅蔵)

門と蔵のある広場(旧丹羽家住宅蔵)

東京都豊島区駒込3丁目、JR山手線・東京メトロ南北線駒込駅から徒歩数分の閑静な住宅地にある公園が、門と蔵のある広場。かつて植木職人で地主の丹羽家の邸宅跡を公園として整備したもので、公園の一画には国の登録有形文化財に指定される旧丹羽家住宅蔵が保存されています。

江戸時代後期には植木屋が並んでいた一画

丹羽家は天明年間(1781年〜1789年)から明治時代末まで、染井村(駒込村枝郷染井村、江戸時代中期頃から豊島郡上駒込村の小名に)を代表する植木屋で、代々、茂右衛門を襲名。
江戸時代には津藩藤堂家、尾張藩の大名屋敷にも出入りしていました。
かつての屋敷地に蔵とともに腕木門が残されています。

住宅蔵は、丹羽家8代目・丹羽茂右衛門(植木屋として最後の代)が、昭和11年、9代目の結婚の際にもともと主屋の北側にあった木造土蔵造りの蔵を鉄筋コンクリート造りに建て直したもの。
正面4.5m、奥行5.5mの2階建てで、出入口を東に設け、増築した6畳間と廊下で主屋とつながっていました。

腕木門は、染井通りをはさんで向かい側にあった津藩藤堂家下屋敷(8万坪という広大な染井屋敷)の裏門(江戸時代後期築)を移築したと伝えられ、豊島区の文化財に指定。

旧丹羽家住宅蔵は、展示スペースとして使われ、地域ゆかりの写真などを展示。
土・日曜、祝日を中心に公開されています。

ちなみに、豊島区駒込3丁目、6丁目、7丁目一帯は、かつての染井村で、江戸時代から植木の一大生産地として知られていました。
嘉永7年(1854年)の『江戸切絵図』にも「此辺染井村植木屋多シ」と記されています。

『江戸切絵図』に描かれた津藩藤堂家下屋敷一帯
門と蔵のある広場(旧丹羽家住宅蔵)
名称 門と蔵のある広場(旧丹羽家住宅蔵)/もんとくらのあるひろば(きゅうにわけじゅうたくぐら)
所在地 東京都豊島区駒込3-12-8
関連HP 豊島区公式ホームページ
電車・バスで JR・東京メトロ南北線駒込駅から徒歩7分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 豊島区文化観光課観光交流グループ TEL:03-3981-1316
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

旧丹羽家腕木門

東京都豊島区駒込6丁目、門と蔵のある広場の玄関門となっているのが、旧丹羽家腕木門(きゅうにわけうでぎもん)。丹羽家は天明年間(1781年〜1789年)から明治末期まで染井を代表する植木屋として活躍、腕木門と住宅蔵が現存し、豊島区の有形文化財

 

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