東京都墨田区京島2丁目にある東武鉄道伊勢崎線・亀戸線の乗り換え駅(亀戸線の起点駅)が、曳舟駅(ひきふねえき)。明治35年4月1日に開業した歴史ある駅で、現在はモダンな高架駅になっています。東武線の曳舟駅と同じで、小舟を川沿いに牽引した曳舟川(葛西用水)に由来する地名。東武鉄道の難読駅名にも数えられています。
亀戸線の乗り換え駅で、一部を除いて特急も停車
押上駅〜曳舟駅間には「東武スカイツリーライン」(TOBU SKYTREE Line)の愛称もあり、駅前からは東京スカイツリーも間近に眺望。
明治32年の北千住駅〜久喜間駅の開通に続く、東武鉄道の創業路線で、明治35年の北千住駅〜吾妻橋駅(現・とうきょうスカイツリー駅)間の延伸開通時に開業した駅です。
亀戸線が開業して総武鉄道・両国橋駅(現・両国駅)への乗り入れを果たした明治37年にいったん曳舟駅〜吾妻橋駅間が廃止され、両国橋駅がターミナル駅となりましたが、明治40年に総武鉄道が国有化されたことで、自社のターミナル駅を持つ必要性に迫られ、廃止部分を明治41年に再開業し、明治43年、吾妻橋駅を浅草駅に改称してターミナル化しました。
曳舟駅東口には昭和54年6月16日、 5階建ての駅ビル「東武曳舟ビル」が建設されましたが、東日本大震災で被災し、平成25年に解体されています。
東京曳舟病院が駅に直結し、商業施設「EQUiA(エキア)曳舟」があります。
一部を除いて特急も停車するほか、急行、準急、区間急行、区間準急、普通列車が停車。
1・4番線は浅草駅発着列車、2・3番線は半蔵門線・田園都市線直通列車が、5番線は亀戸線が使用しています(発車メロディーも使用)。
曳舟川(葛西用水)とは!?
曳舟川は、江戸時代の万治2年(1659年)、幕府が本所開拓(本所と深川に上水を供給)のために築いた葛西用水(羽生で利根川から取水)の呼び名で、享保7年(1722年)からは上水としての機能を失い、墨田、葛飾あたりでは舟に縄をかけて人や牛馬が「サッパコ」と呼ばれる舟を引いたことで、曳舟川と呼ばれるように。
曳舟駅、京成曳舟駅のある墨田区側は昭和30年代に埋め立てられ、跡は道路、曳舟川通りになっています(駅開業時にはまだ川がありました)。
葛飾区側には水遊び場などのある曳舟川親水公園が整備され往時を忍ばせています。
曳舟駅 | |
名称 | 曳舟駅/ひきふねえき |
所在地 | 東京都墨田区東向島2-26-6 |
関連HP | 東武鉄道公式ホームページ |
問い合わせ | 曳舟駅 TEL:03-3611-3518 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag