東京都調布市国領町5丁目にある京王電鉄京王線の駅が、布田駅(ふだえき)。大正2年4月15日に京王電気軌道が笹塚駅〜調布駅間を開業しますが、大正6年に甲州街道(現・旧甲州街道)との交点に新駅として開業したもの。平成24年に連続立体工事が行なわれ地下駅になっています。京王線の難読駅名のひとつ。
『いつでも夢を』が列車接近メロディ
調布市染地2丁目に現存する唯一の日活の撮影所となる日活調布撮影所(旧・にっかつ撮影所/見学不可)があり(映画・テレビドラマ・CMを撮影)、その最寄駅であるため、「映画のまち調布」のタイアップ事業として列車接近メロディは『いつでも夢を』が使われています。
『いつでも夢を』は、昭和37年9月20日、日本ビクターから発売された橋幸夫と吉永小百合のデュエット曲。
昭和38年1月11日には『いつでも夢を』(日活/主演・橋幸夫、吉永小百合)として映画化され(日活調布撮影所で制作)、ヒットしています。
布田駅には各駅停車のみ停車。
改札口は1階に、ホームは地下1階にあります。
布田という地名は、布の生産が盛んであったことに由来するというのが有力で、江戸時代には甲州街道の布田宿(布田五宿=国領・下布田・上布田・下石原・上石原)が置かれていました。
調布という地名も多摩川の水に晒して布を織り、調(税)として朝貢したことに由来。
平安時代編纂の『延喜式神明帳』に記載される古社、布多天神社が、布田五宿の総鎮守なので、布多が布田に転訛したとも推測できます。
布田駅 | |
名称 | 布田駅/ふだえき |
所在地 | 東京都調布市国領町5丁目 |
関連HP | 京王電鉄公式ホームページ |
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