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中里用水架道橋

中里用水架道橋

東京都北区中里1丁目・中里2丁目、JR山手線駒込駅の田端駅寄りに位置するのが、中里用水架道橋。山手線と湘南新宿ライン(山手貨物線)の架道橋で、山手線の橋梁は明治36年の開業時のものと推測される歴史ある橋。もともとは谷田川、現在は橋の下に谷田川通りが通り、品川駅から19.359kmに位置しています。

もともとは谷田川に架かる橋だった

隣接する歩行者専用の中里第一隧道

中里用水という用水は存在しないので、中里を流れる谷田川の橋梁という意味で、中里用水橋として築かれ、川が暗渠となって区道北豊6号(谷田川通り)となったので、中里用水架道橋になったのだと推測できます。

谷田川は、巣鴨の御薬園近くにあった長池を水源に(長池は大正時代に埋め立てで消滅)、染井霊園沿いに流れ、西ヶ原あたりまでが谷戸川、その下流、駒込あたりまで境川、現在の北区に入って谷田川と名前を変え、台東区根津からは藍染川となって不忍池(しのばずのいけ)に注いでいました。

中里用水架道橋の橋台部分は、レンガ造り。
の山手線・池袋駅〜田端駅の開通は、日本鉄道時代の明治36年4月1日。
駒込駅はまだなく、大塚駅、巣鴨駅が途中駅として開業していますが、レンガ造りの橋台は、その当時のもの。
駒込駅(関東の駅百選)は鉄道院に移管された後、明治43年11月15日の開業です。

隣接して歩行者専用の中里第一隧道がありますが、こちらは昭和51年8月の完成。

その東側には第二中里踏切(山手線唯一の踏切)もあるので、あわせて見学を。

ちなみに、谷田川沿いには詩人・萩原朔太郎、画家・小杉放庵、美術史家・岡倉天心、評論家・小林秀雄、詩人・室生犀星、文学者・平田禿木、歌人・林古渓らが居住し、田端文士村を形成していました(田端図書館に田端文士村コーナーがあります)。

中里用水架道橋
名称 中里用水架道橋/なかざとようすいかどうきょう
所在地 東京都北区中里2丁目
電車・バスで JR・東京メトロ駒込駅から徒歩3分
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

第二中里踏切

東京都北区中里1丁目、山手線駒込駅〜田端駅間にある歴史ある踏切が、第二中里踏切。現存する山手線唯一の踏切で、近い将来(令和11年頃)陸橋の完成で廃止される予定。法令上は「山手線」に属する山手貨物線の踏切は3ヶ所ありますが、旅客車輌としての山

 

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