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玉川野毛町公園

玉川野毛町公園

東京都世田谷区野毛1丁目、公園内に墳丘長82mという野毛大塚古墳(帆立貝式古墳)がある区立公園が、玉川野毛町公園。昭和6年6月1日、玉川ゴルフコースとしてオープン(昭和7年11月1日、等々力ゴルフコースに改称)したゴルフ場の跡地で、戦時中は高射砲陣地が置かれていました。

昭和14年までは古墳の周囲に等々力ゴルフコースが!

野毛大塚古墳(帆立貝式古墳)

玉川ゴルフコース(等々力ゴルフコース)は、犬養内閣で文部大臣を務めた鳩山一郎が計画、東急の前身・東京横浜電鉄を率いる五島慶太(ごとうけいた)が築いたゴルフ場で、総面積2万5000坪、開業時に6ホール・パー3、後に3ホールが加わり、全9ホールのゴルフ場で、夜間練習の設備も備わっていました。

田園調布には昭和9年に田園テニス倶楽部(当初の会員定員は400名)が開業していますが、それよりも2年早く、パブリックコースとして玉川ゴルフコースが東京横浜電鉄によって開かれています。

昭和7年、等々力ゴルフコースへの橋として等々力渓谷にはゴルフ橋(木橋)が架橋され、昭和7年10月からは等々力駅と田園調布からはバスも運行されていました。

コースは、野毛大塚古墳の墳丘を巡るように造られ、練習場も併設されていましたが、現在、野毛大塚古墳の墳丘の上から眼下にする芝生のこども広場一帯が、等々力ゴルフコースの跡で、野毛大塚古墳の東側には打ちっ放し練習場が広がっていました。

戦時体制への突入とともに、昭和14年10月にゴルフ場は廃止となり、内務省防空研究所が買収して高射砲陣地になり、戦後、ゴルフ練習場だった場所には引揚者の住宅が建てられた後、国家公務員住宅となりましたが、平成24年に廃止が決まり、平成28年に世田谷区が敷地を取得して公園化されています。

公園面積は3.8haで(隣接する公務員宿舎跡地を含めると6.6ha)、軟式野球場、全天候型テニスコート2面、子どもたちの野外活動練習用のデイキャンプコーナー、屋外プール(夏季のみ営業)、駐車場が整備され、東京都の史跡に指定される野毛大塚古墳があります。

なんとなくゴルフ場跡らしい雰囲気も
玉川野毛町公園
名称 玉川野毛町公園/たまがわのげまちこうえん
所在地 東京都世田谷区野毛1-25-1
関連HP 世田谷区公式ホームページ
電車・バスで 東急電鉄等々力駅から徒歩10分
ドライブで 第三京浜道路玉川ICからすぐ
駐車場 19台/有料
問い合わせ 玉川公園管理事務所 TEL:03-3704-4972/FAX:03-5432-3083
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

野毛大塚古墳

東京都世田谷区野毛1丁目、玉川野毛町公園内ににあるのが野毛大塚古墳。上野毛から尾山台にかけて広がる野毛古墳群(荏原台古墳群)を代表する古墳で、円丘に小さな方形の張り出しをつけた帆立貝を思わせるかたちの帆立貝形古墳です。墳長82mで、直径66

等々力渓谷・ゴルフ橋

東京都世田谷区を流れる谷沢川(やざわがわ)沿いに続く、東京23区では唯一の自然渓谷が、等々力渓谷(とどろきけいこく)。等々力渓谷遊歩道の東急大井町線・等々力駅側の起点となるのがゴルフ橋で、現在の橋は昭和36年5月に架橋された赤いアーチ橋(二

 

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