サイトアイコン ニッポン旅マガジン

ハケ下散策路

ハケ下散策路

東京都国立市谷保、ヤクルト中央研究所の脇に続く散策路が、ハケ下散策路。ハケとは崖のことで、太古、多摩川が武蔵野台地を削りながら転遷した河岸段丘の崖で、崖下は湧水源になっています。
ハケ下散策路脇には谷保分水が流れ、西側のママ下湧水公園まで分水沿いに歩くことができます。

ヤクルト中央研究所の脇に続く散策路

豊富な湧水が湧くママ下湧水公園から城山公園の下へと続く崖は、青柳崖線(あおやぎがいせん)。
国立市では、JR中央本線を国立駅の東で横切る国分寺崖線(武蔵野台地の南縁)、南武線の走る富士見台第三団地の南に立川崖線(2万年前に形成、崖線沿いに野川が流れる)、さらに南側の一段低い多摩川寄りには青柳崖線(1万5000年前に形成)が通り、ハケ下散策路は青柳崖線下を歩いていることに。
多摩川が武蔵野台地の北側から現在の南側に流路を変える過程で、大きく台地を削り取った名残りが段丘と崖線で、堆積した砂礫層が崖の表面に現れ、その砂礫層を流れる地下水が崖下から流出するのが、ママ(崖)下の湧水というのがメカニズムです。

ハケ下散策路沿いの谷保分水(ヤクルト中央研究所横で暗渠になっています)は、府中用水本流から谷保堰で分かれる分流。
かつては谷保村の水田を潤した水です。

国立市古民家(旧柳澤家住宅)が移築復元される城山公園(じょうやまこうえん)のすぐ南側にあるので、城山公園とあわせての探勝がおすすめです。

ハケ下散策路〜ママ下湧水公園 散策コースタイム

JR南武線・谷保駅〜(徒歩5分)〜谷保天満宮〜(徒歩3分)〜常磐の清水〜(徒歩15分)〜城山公園・国立市古民家(旧柳澤家住宅)〜(ハケ下散策路経由・徒歩15分)〜くにたち郷土文化館〜(徒歩15分)〜ママ下湧水公園〜(徒歩15分)〜南武線・矢川駅

ハケ下散策路
名称 ハケ下散策路/はけしたさんさくろ
所在地 東京都国立市谷保
電車・バスで JR矢川駅、谷保駅から徒歩15分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

ママ下湧水公園

東京都国立市矢川3丁目、多摩川河川敷公園の東にあるのが、ママ下湧水公園。東京の名湧水57選に選定のママ下湧水一帯を公園(0.37ha)として整備したもの。ママとは、崖を意味する古語。多摩川が武蔵野の大地を削ってできた崖線のひとつ、青柳崖線(

国立市古民家(旧柳澤家住宅)

東京都国立市、城山公園(じょうやまこうえん)の南側に建つのが、国立市古民家(旧柳澤家住宅)。城山公園一帯は中世豪族の館の跡と伝えられ、東京都の歴史環境保全地域に指定。旧柳澤家住宅は、甲州街道沿いの青柳村から移築された古民家で、江戸時代後期の

矢川緑地

東京都立川市羽衣町3丁目、立川段丘崖を水源として流れる矢川(延長1.3km)とその周辺に広がる自然を活かした貴重な緑地が、矢川緑地。上流部には湿地帯、下流部には樹林帯が隣接、各所に崖線からの湧水があるという武蔵野らしい風景が残され、湿地帯に

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了