東京都大田区田園調布1丁目、東急電鉄東横線・東急多摩川線の多摩川駅東側、東口の目の前に広がる公園が、田園調布せせらぎ公園。大正14年12月23日に「温泉遊園地 多摩川園」として開園した場所で、閉園後にテニスコートになっていましたが、平成18年に田園調布せせらぎ公園として公開されたもの。
国分寺崖線の南端、湧水豊富な公園
立川市から大田区まで30kmにわたって続く、多摩川が形成した河岸段丘・国分寺崖線(こくぶんじがいせん)の地形に沿って築かれた公園で、せせらぎ公園という名は、園内に崖線下から湧き出す水をためた湧水池が2ヶ所(北側に第1湧水池、南側に第2湧水池)あることから命名されています。
田園調布せせらぎ公園の湧水は、「東京の名湧水57選」にも選定。
湧水を集めた清流沿いは、崖線沿いに残される武蔵野の雑木林を堪能する散策路が整備され、緑陰の散歩にも絶好です。
草っぱらと称される草原はピクニックにも最適で、夏場は園内に落ちる滝を愛で、涼むことができます。
大山坂と名付けられた階段は、多摩川園時代にアトラクション「大山すべり」があった名残り。
崖線上に上るリフトと長い滑り台がセットになったのが「大山すべり」で、多摩川園内でも屈指の人気を誇ったアトラクションでした(現在の大山坂の上に木製の滑り台が設置されていました)。
いろは坂、滝坂は多摩川園時代にはなかった坂ですが、滝坂を上った先の滝は、多摩川園時代に大滝と呼ばれていた滝(湧水を組み上げて流す2段となった人工滝)。
田園調布でも東急多摩川線から西側のエリアは、国分寺崖線の南端部にあたり、豊富な湧水があり、多摩川に臨む多摩川台の台地を利用して古墳が多数築かれています。
多摩川駅からすぐの場所にあるモダンな「田園調布せせらぎ館」は、ビジターセンター、休憩施設的な役割を担った施設で隈研吾建設都市設計事務所の設計。
「カフェ ルシェロ」があり、自家焙煎のコーヒーのほか、日替わりランチ、パスタやカレー、ケーキセットなどを味わうことができます。
田園調布せせらぎ公園 | |
名称 | 田園調布せせらぎ公園/でんえんちょうふせせらぎこうえん |
所在地 | 東京都大田区田園調布1-53-10 |
関連HP | 田園調布せせらぎ公園公式ホームページ |
電車・バスで | 東急電鉄多摩川駅から徒歩1分 |
ドライブで | 第三京浜道路玉川ICから約4km |
駐車場 | 20台/有料 |
問い合わせ | 田園調布せせらぎ公園・せせらぎ館 TEL:03-3722-5192 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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