サイトアイコン ニッポン旅マガジン

鉄道唱歌の碑

鉄道唱歌の碑

東京都港区新橋2丁目、JR新橋駅汐留口(ゆりかもめ側)にあるのが、鉄道唱歌の碑。D51の動輪とともに駅舎に隣接して設置されています。昭和32年10月4日、鉄道開通85周年記念日に、『鉄道唱歌』の作詞家・大和田健樹(おおわだたけき)生誕100周年を記念して建立されたものです。

「汽笛一声新橋を」の歌碑が新橋駅汐留口

鉄道開業時の新橋駅はここから徒歩5分ほどの旧汐留駅跡ですが、当時は汐留駅構内(汐留駅は昭和61年に廃止)だったため、新橋駅に設置されたもの。

『鉄道唱歌』は、「汽笛一声新橋を はや我汽車は離れたり 愛宕の山に入り残る 月を旅路の友として」が有名ですが、それはあくまで第1集1番。
鉄道唱歌の碑の中央には大和田健樹直筆の第1集第1番の歌詞が刻まれた銅銘板がはめ込まれています。

実は第1集『東海道篇』(66番)に始まり、第2集『山陽・九州篇』(68番)、第3集『奥州・磐城篇』(64番)、第4集『北陸篇』(72番)、第5集『関西・参宮・南海篇』(64番)、第6集『北海道篇』(南の巻・北の巻/全40番)と、全6集374番まである長大な作品で、詩人で国文学者の大和田建樹が作詞、多梅稚(おおのうめわか)などが作曲しています。

詞の中に沿線の地理や歴史、民話や伝説、名産品の紹介を織り込んでいますが、実際に大和田健樹が鉄道で旅した経験を折り込み、出版社も「地理教育」としてPRしています。
第3集『奥州・磐城篇』と第4集『北陸篇』は、上野駅〜大宮駅が重複していますが、内容は異なり、ちゃんと書き分けています。

このヒットに気を良くして、『松島船あそび』、『奈良めぐり』、『満韓鉄道唱歌』(関釜連絡船、韓国鉄道、南満洲鉄道を収録)、『阪神電車唱歌』、『大阪市街電車唱歌』、『伊予鉄道唱歌』、『東海道唱歌』(東海道線新橋駅〜京都駅と横須賀線大船駅〜横須賀駅)、『山陽線唱歌』、『九州線唱歌』、『台湾周遊唱歌』、『訂正鉄道唱歌』まで出しているので、埋もれた鉄道唱歌も数多いということに。

ちなみに、大和田健樹直筆の『鉄道唱歌』第1集第1番の歌詞は、鉄道博物館(埼玉県さいたま市)に所蔵されています。

鉄道唱歌の碑
名称 鉄道唱歌の碑/てつどうしょうかのひ
所在地 東京都港区新橋2-17-14
電車・バスで JR新橋駅からすぐ
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

鉄道博物館

埼玉県さいたま市大宮区、ニューシャトル鉄道博物館駅近くに建つのが、「てっぱく」の愛称で呼ばれる鉄道博物館。東日本鉄道文化財団が設立した鉄道のミュージアム。全体の約半分のスペースを占める「車両ステーション」では明治時代初期から現代まで鉄道技術



 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了