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東武博物館所蔵の8000系8111編成が東武野田線で通常運転!

8000系8111編成

東武博物館(東京都墨田区東向島)が8000系の製造当初の原形をとどめる唯一の車両として動態保存する8111編成(6両)。イベントなどで走行していましたが、東武野田線(東武アーバンパークライン/大宮駅〜船橋駅)で2023年11月1日(水)から一般列車として運用が開始されています。

1963年登場時のツートーンカラーで塗装

東武8000系電車は、1963年〜1983年の間、20年もの長きにわたって合計712両が製造された通勤形電車。
私鉄電車では最多両数を誇り、東武鉄道では見慣れた電車になっています。
両開き4ドアの20m車両など、国鉄103系電車と共通点が多く、「私鉄の103系」とも称されています。

8111編成は6両編成で、そのうち4両(8111・8211・8311・8411)が1963年製造(日本車輛製造東京支店製造)で東上線で4両固定編成で運用、残りの2両(8711・8811)は1972年に製造(中間車として2両増備し6両固定編成に)。
1977年には冷房を搭載するための改造が行なわれています。
2011年に定期営業列車での運用を終了し、技術継承とイベントでの運転などを目的に東武博物館で動態保存されていました。
8000系の中でも唯一原型を留めていたのが8111編成ということで(8101編成は1988年の修繕工事により前面の形状が6050系と同様の形状へ改造されています)、動態保存されたもの。

2023年10月28日(土)に野田線の車両基地である南栗橋車両管区七光台支所に配置され、11月1日(水)から通常の列車として野田線で走っています。

ロイヤルベージュとインターナショナルオレンジのツートーンカラーは、運用当初の塗装(2020年に登場時の塗装に復元)。

東武博物館が所有する動態保存車両ながら、「多くのお客様に触れていただくため」、野田線に投入されもの。
野田線には2024年度から5両編成の新型車両が投入予定ですが、8111編成がいつまで運用されるかは目下のところ未定とのこと。
いずれにしろ「博物館保有の車両が、通常の運用」という非常にレアなケースが誕生しています。

掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

東武博物館

東京都墨田区、東武伊勢崎線東向島駅の高架下を利用した東武鉄道の鉄道博物館が、東武博物館。明治30年に創立し、日光への特急 「けごん」、鬼怒川への特急 「きぬ」、伊勢崎への特急 「りょうもう」でも知られる東武鉄道の資料や車両を展示する鉄道保存

 

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