徳島市国府町にある常楽寺は、四国八十八ヶ所霊場第14番札所で13番の大日寺から徒歩25分。弘仁6年(815年)、この地で修行中の空海に弥勒菩薩(みろくぼさつ)の姿が浮かんだことから弥勒菩薩像を刻み、堂宇を建立して本尊として安置したのが創始という古刹です。四国八十八ヶ所霊場のなかで弥勒菩薩を本尊としているのはここだけ。
四国八十八ヶ所霊場では弥勒菩薩を本尊とする唯一の寺
室町時代には阿波の守護大名・細川氏の祈願所として栄えていますが、天正年間(1573年〜1592年)、土佐を拠点に四国統一を進める長宗我部元親軍阿波侵攻の兵火により焼失。
万治2年(1659年)、徳島藩3代藩主・蜂須賀光隆(はちすかみつたか)が再建。
その後、溜池の造成のため文化15年(1818年)に現在地に移されています。
本堂前のアララギ大師は、アララギ(イチイ)の巨樹に石製の大師像を祀ったもの。
アララギの葉を煎じて飲むと糖尿病に効能があるとされたことから、糖尿病治癒にご利益があると信仰されてきました。
境内一帯の岩盤は、阿波の青石で、庭石を波のように配した流水岩の庭、七福神の庭なども必見。
弥勒菩薩は、釈迦牟尼仏の入滅後、56億7千万年後の未来にこの世界に現われ悟りを開くとされる未来仏。
常楽寺は、延命院(えんめいいん)と号し、町名も延命町と、いかにもご利益がありそうです。
霊場間の距離・時間
13番札所・大日寺(徳島県徳島市一宮町西丁263) — (3km/10分) — 14番札所・常楽寺(徳島県徳島市国府町延命606) — (1km/5分) — 15番札所・國分寺(徳島県徳島市国府町矢野718-1)
常楽寺(四国八十八ヶ所霊場第14番札所) | |
名称 | 常楽寺/じょうらくじ |
所在地 | 徳島県徳島市国府町延命606 |
関連HP | 四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ |
電車・バスで | JR徳島駅から徳島バス刑務所回りで25分、常楽寺前下車、徒歩5分 |
ドライブで | 徳島自動車道藍住ICから約11km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 常楽寺 TEL:088-642-0471 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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