南側の弓ヶ浜半島(鳥取県境港市)と北側・島根半島(島根県松江市美保関町)の間にある境水道(さかいすいどう)をまたぐ国道431号の橋が境水道大橋。昭和47年7月22日に有料道路として開通し、大橋開通30周年に伴って平成14年7月21日に無料化されています。昭和47年度の土木学会田中賞作品部門を受賞しています。
「おさかな大橋」という愛称も
橋長709mの3径間連続上中下路式曲弦トラス橋で、主径間長240mは、トラス橋では国内9位の規模を誇っています(トラス橋としては山陰で最大)。
境港側が埋立地で海抜がほぼ0mなのに対し、島根半島側は標高50mほどの台地という標高差があるため、橋も非対称のフォルムになっています。
橋が完成する以前には渡船が行き交っていましたが、境水道大橋の開通で廃止(休止扱いも)されています。
橋を渡る公共交通機関として美保関コミュニティバスの美保関・境港線があり、済生会境港総合病院〜JR境港駅〜宇井渡船場を結んでいます(境港側だけの乗降は不可)。
美保神社方面へは宇井渡船場で乗り継げばOKです。
橋の両脇には狭いながらも歩道があり、橋の上に県境の表示が。
実はこの歩道、「中国自然歩道」の一部となっています。
橋上から境台場公園(鳥取藩の境台場跡)を眼下にするビューポイントですが、狭い歩道を自転車が通るので注意が必要。
橋のかかる幅600mほどの境水道は、海峡のようにも思えますが、西側の中海(なかうみ)は過去に淡水化事業が行なわれ汽水湖になっているため、河川の扱い。
つまりは、一級水系・斐伊川本流ということになります。
ちなみに橋が無料化した開通30周年を記念したイベントで、「おさかな大橋」という愛称が付けられています。
境水道大橋 | |
名称 | 境水道大橋/さかいすいどうおおはし |
所在地 | 鳥取県境港市岬町〜島根県松江市美保関町森山 |
ドライブで | 山陰自動車道日野川東ICから約20km |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag