国道が階段の階段国道、登山道の点線国道、商店街のアーケード国道、奈良時代からの峠越えの古道で石畳国道、そして本州と九州を結ぶ海底人道トンネルと、一度は歩いてみたい異色の国道をラインアップ。階段国道は有名ですが、残りはまだまだ訪れる人も少なく、注目度アップ中です。
階段国道|国道339号(青森県)
所在地:青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜
内容:津軽半島(青森県)の突端、龍飛崎(たっぴざき=竜飛崎)の突端へと伸びる国道339号は、段丘の上から海岸へと下る部分が362段の階段(標高差70m)
総延長388.2mの歩行者専用の国道です
もともと村道だったものが県道、国道へと昇格したもの
なぜ国道になったのかは、担当の役人が書類上で国道昇格を決定し、現地を知らなかったからとか
点線国道|国道291号(群馬県・新潟県)
所在地:群馬県利根郡みなかみ町・新潟県南魚沼市
内容:国道の車両通行不能区間が国土地理院の地形図で点線(徒歩道)で表示されることから、点線国道と呼ばれています。
道路改良で、点線部分の峠越えの道にトンネルが開削されるなどして減少していますが、道路開通の予定がないのが上越国境の清水峠越えの国道291号です
石畳国道|国道308号(奈良県・大阪府)
所在地:奈良県生駒市西畑町・大阪府東大阪市東豊浦町
内容:生駒山頂から南に下った鞍部(あんぶ)、標高455mに位置する暗峠(信貴生駒山系の縦走コース、信貴生駒スカイラインと交差)でにあるのが暗峠
古代には二軒茶屋〜暗峠〜奈良を結ぶ8里8町の道で、難波津(現在の大阪港)を通しての唐や朝鮮との交流もこの道を経由して行なわれていました
現在は峠周辺に石畳が残され、「日本で唯一の国道の石畳区間」、「日本一勾配がきつい国道」となっていて、「日本の道100選」にも選定、酷道ながら、なんとか車も走行することができます
アーケード国道|国道324号(長崎県)
所在地:長崎県長崎市浜町
内容:道路幅6.7mは、荷を積んだ馬車がすれ違える馬車道幅(3間3尺=6m以上)で、道路開通当時のままというのが浜町アーケード(アーケード国道)
アーケード国道は東大阪市の国道170号と全国2ヶ所ありますが、入口に国道表示があるのは浜町アーケードだけ
アーケードの全長は358mで、平成9年にリニューアルされています
商品の搬送などもあるため、アーケード内の車両の通行は5:00〜10:00の間のみ可能となっています
『長崎ランタンフェスティバル』の際には、「浜んまち会場」として、アーケードの天井をランタンが埋め尽くし、吉祥オブジェが多数並んで壮観
海底トンネル人道|国道2号(山口県・福岡県)
所在地:山口県下関市・福岡県北九州市
内容:昭和33年に世界初の海底トンネルとして完成した関門トンネル(国道2号)は、上が車道、下が徒歩用の上下2層になっていて全長780mの関門トンネル人道は、歩道入口までエレベーターが設置され、徒歩10分~15分で本州と九州を往来することができます
このエレベーター部分を含めて国道の扱い
歩行者、自転車、50cc以下の原動機付自転車が通行可能で(歩行者のみ無料)、自転車、50cc以下のバイクは、手押しの必要があります
トンネルの最深部付近の中間地点に、福岡県と山口県の県境を示す表示があり、海面下58mに位置しています
一度は歩きたい! 異色の国道 5選 | |
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