1986年7月に簡単操作で誰でも気軽に撮影ができる、世界初のレンズ付きフィルムとして誕生した富士フイルムのロングセラー商品が、「写ルンです」。スマホで誰もがカメラマンという時代に、今も根強い人気を誇るのが「写ルンです」。2025年4月の出荷からパッケージが変更、そして44%ほど値上げされています。
「フィルムにレンズを付ける」という逆転の発想で誕生

「フィルムカメラ」では、本来、カメラにフイルムを入れるのが常識ですが、「フィルムにレンズを付ける」という逆転の発想で誕生したのが、「写ルンです」。
徹底した低コスト化を図るとともに、大切な瞬間を失敗なく撮るために、極力シンプルで壊れにくい構造を目指し、初代機の部品点数はわずかに26点。
特許、実用新案、意匠は50件というまさに特許の塊のような商品で、発売後も撮影済みフィルムの取り出し作業の効率化、使用済み部品の再利用化(リサイクル技術)など、様々な特許が申請されています。
商品名は、カメラが高級品だった時代を背景に「本格的なカメラでなくてもきれいに写る」ことと、当時の流行語「ルンルン気分」を掛けあわせて、「写ルンです」というネーミングが誕生。
「ルン」が「ルンルン気分」だとは知らない人が多いかと思いますが、このカナ表記というのがそれを表しています。
発売時の価格は1380円(24枚撮り)でした。
2025年4月1日(火)、富士フイルムの発表では、「写真フィルムにつきまして部材・原材料価格、輸送コストの高騰が進む中、⽣産効率の向上や経費節減等を⾏い、コスト吸収に努めてまいりましたが、企業努⼒のみで吸収することが困難であるため、『写ルンです』を含む写真フィルムの一部の製品について価格改定を実施いたします」とあり、商品名も「写ルンです シンプルエース 27枚撮り」から「フジカラー写ルンです 27枚撮り」に変更、44%の値上げに踏み切るとしています。
フィルム写真ならではの質感や色合い、撮影枚数の制限による一枚一枚を大切に撮影する感覚、現像を待つ間のワクワク感などから、若い人を中心に、人気が再燃している「写ルンです」。
はたして今後はどうなるのでしょう。
ちなみに「写ルンです」は、仕上がり方法は、写真プリントだけでなく、デジタルデータも選択できるので、写真プリントでも、デジタルデータでも楽しめる仕組み(写真屋に現像を依頼する時点で選択、プリント+CDも可能)。
今も人気の「写ルンです」がパッケージを変更、44%の値上げ | |
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