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高野山町石道

高野山町石道

紀の川流域の慈尊院(和歌山県九度山町)から高野山奥の院弘法大師御廟に至る約24kmの参詣道(高野山の表参道)が、高野山町石道(こうやさんちょういしみち)。高野山へ向かう7つの登山道のなかでも随一の参道で、弘法大師が高野山開山直後に切り開いたと伝えられています。世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産のひとつ。

高野参詣道として世界文化遺産の構成資産に

参詣道の開削にあたり、1町(約109m)ごとに木製の道しるべ(五輪卒塔婆)を置きましたが、これは金剛峯寺の中心である壇上伽藍(だんじょうがらん)からの距離を刻んだもの。
現在の石造のものは、後の鎌倉時代の建立で、216基のうち150基は建立当時のままに現存しています。

町石は表参道の道標であるとともに、参詣者は1町ごとの町石に手を合わせ、二世安楽(にせあんらく=仏の慈悲によって二世にわたって安楽を得ること)、欣求浄土(ごんぐじょうど=極楽浄土に往生することを願い求めること)を祈りました。

慈尊院の石段を上って、丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)の鳥居右横に180町石があり、ここが起点。
途中の二ツ鳥居で分岐して、空海ゆかりの丹生都比売神社にも参拝するのが往時の高野山参詣の習わしです。

高野山町石道 コースタイム(全行程約22km/徒歩7時間)

九度山駅〜(0.5km/10分)〜真田庵〜(1km/20分)〜慈尊院・180町目〜(2km/50分)〜雨引山分岐・154町目〜(3km/35分)〜六本杉峠・136町目〜(1.4km/20分)〜古峠・124町目〜(0.4km/10分)〜二ツ鳥居・120町目〜(0.8km/20分)〜神田応其池・113町目〜(3km/50分)〜笠木峠・86町目〜(3km/50分)〜矢立・60町目〜(5.8km/2時間)〜大門・6町目〜(0.6km/10分)〜根本大塔

高野山には50以上の宿坊があるので、高野山町石道を踏破した際にはぜひ、宿坊に旅のわらじを脱ぎましょう。

高野山町石道
名称 高野山町石道/こうやさんちょういしみち
所在地 和歌山県伊都郡九度山町・かつらぎ町・高野町
関連HP 九度山町公式ホームページ
電車・バスで 南海電鉄九度山駅から徒歩20分。または南海高野線高野山駅から南海りんかんバスで奥の院行きで14分、苅萱堂前下車
ドライブで 京奈和自動車道高野口ICから約3km
問い合わせ 九度山町産業振興課 TEL:0736-54-2019
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

二ツ鳥居

2018年12月11日

丹生官省符神社

2018年12月10日

丹生都比売神社

2018年12月10日

慈尊院

2018年12月10日

 

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