和歌山県北部、有田郡有田川町と、海草郡紀美野町の境、長峰山脈の主峰、生石ヶ峰(おいしがみね/標高870.0m)一帯に広がる高原が生石高原(おいしこうげん)。秋には一面のススキ原として名高く、押上岩、笠石など、弘法大師伝説が残る巨石が点在、中腹には50mもの巨岩を御神体にした生石神社(しょうせきじんじゃ)が鎮座しています。
10月上旬〜11月中旬には高原が黄金色に!
生石高原には関西最大級という13haものススキの大草原、ぬの池(沼池)、蛇紋岩植生の植物群落、生石神社の社寺林(アカガシ林)などがあり、生石高原県立自然公園に指定されています。
ススキの大草原は、かつてはカヤ取り場となった場所です。
その見頃となるのは、例年、10月上旬〜11月中旬。
ススキの美しさが強調されがちですが、ススキ草原のなかには、マツムシソウ、ヒメヒゴタイ、キイシモツケ、オオナンバンギセルなども咲き、塩基性の蛇紋岩をベースにしたい貴重な植物群落も隠れています。
とくに黒沢山沼地植物群落(イトタヌキモ)は環境省の重要湿地500にも選定されています。
山頂付近にある笠石は、石英片岩の岩塊で高さ9mという巨大な露岩(笠石高原の地質は、三波川変成帯の結晶片岩類)。
車で到達可能で、光が少なく空がワイドに広がる高原の景観は、星空観察にも絶好。
高原を歩くハイキングコースも整備され、晴れた日には淡路島、明石海峡、四国、六甲山、紀泉の山並みが一望のもと。
また山上の笠石入口の第1駐車場近くには地場産品や軽食がとれるレストハウス「山の家おいし」、それに併設されるデイキャンプも可能な「生石高原キャンプ場」もあり、散策の起点に最適。
山上の駐車場は、第1駐車場、第2駐車場、有田川町駐車場の3ヶ所。
うち、第2駐車場は、ススキの見頃時期のみ解放(9:30~16:30)。
例年3月末に山焼きも行なわれ、山開きは4月末。
12月末~2月末頃は道路も凍結するので冬用のタイヤでのアプローチが必要。
徒歩による登山ルートは、紀美野町側から直登コースの小川八幡神宮~「山の家おいし」が徒歩3時間。
桜の小路コース(小川八幡神宮〜生石神社〜山頂)も徒歩3時間ほど。
小川の郷直売所に登山者用駐車場が整備されています。
また、JR海南駅~登山口まで路線バスが運行(大十バス)。
生石高原 | |
名称 | 生石高原/おいしこうげん |
所在地 | 和歌山県海草郡紀美野町中田 |
関連HP | 紀美野町公式ホームページ |
電車・バスで | 有田鉄道金屋口駅からタクシーで30分 |
ドライブで | 阪和自動車道海南東ICから約20km |
駐車場 | 第1駐車場・有田川町駐車場・第2駐車場(ススキの見頃時期のみ解放9:30~16:30)/無料 |
問い合わせ | 紀美野町産業課 TEL:073-489-5901 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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