和歌山県の絶景 10景

【知っておきたいニッポンの絶景】 和歌山県 10景

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の熊野古道や、那智の滝のある和歌山県。黒潮洗う海岸沿いを中心に、ダイナミックな地形を生かした絶景スポットが豊富。そのなかからニッポン旅マガジンの取材班が、現地でこれぞ絶景とうなった和歌山県の絶景を紹介します。いつかはぜひ、訪れてみたい場所です。

Thema1:世界遺産の絶景

青岸渡寺・那智の滝|那智勝浦町

那智滝・青岸渡寺

青岸渡寺境内の三重塔と那智の滝とのツーショット。
那智の滝は、落差133m、直瀑(一段の滝)としては日本一の落差を誇り、日光の華厳の滝、奥久慈の袋田の滝とともに「日本三名瀑」にも数えられています。
滝近くには熊野那智大社の社殿があり、三重塔だけが青岸渡寺となっていますが、明治以前の神仏混淆(しんぶつこんこう)時代には那智権現として現在の熊野那智大社と一体になって信仰されていたのです。
花山法皇の西国三十三所観音霊場巡礼の旅もここが出発点となっています。
世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産にもなっている絶景です。

青岸渡寺

青岸渡寺

那智熊野大社の拝殿右奥にある天台宗の古刹が那智山青岸渡寺(せいがんとじ)。山号は那智山、本尊は如意輪観世音菩薩で、西国三十三所第1番札所。神仏習合時代には熊野那智大社と一体で、花山法皇の西国三十三所観音霊場巡礼の旅はここが出発点となっている

那智の滝

華厳滝、袋田の滝とともに日本三名瀑のひとつ、そして日本の滝百選に数えられる那智の滝。那智大滝として国の名勝にもなっています。落差133m、幅13m、滝壺の深さ10mの大滝で、平安時代以降、聖地として知られ、滝自体が熊野那智大社の別宮・飛瀧神

熊野古道・大門坂

大門坂

熊野古道(熊野参詣道)のなかでも、もっとも手軽に絶景写真が撮影できるスポットが大門坂。
熊野古道・中辺路(なかへち)の一部で、全長640m、267段の石段とうっそうとした杉並木が続く石畳の道は、熊野古道のなかでももっとも美しい鎌倉積みとなっています。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産で、「日本の道100選」にも選定。
大門坂の石碑から上記の絶景スポットである青岸渡寺・三重塔までは、徒歩で40分ほど。

大門坂

大門坂

和歌山県那智勝浦町、聖地・那智山へと向かう古代からの表参道で熊野那智大社への参道で、熊野古道(熊野参詣道)・中辺路(なかへち)の一部。全長640m、267段の石段とうっそうとした杉並木が続く石畳の道は、熊野古道のなかでももっとも美しい鎌倉積

Thema2:有名観光地の絶景

橋杭岩|串本町

海に並ぶ不思議な奇岩列が橋杭岩(はしくいいわ)。
橋脚のない橋の杭部分のみというイメージなのがその名の由来です。
1500万年前~1400万年前に地下から上昇したマグマが、熊野層群に貫入した石英斑岩の岩脈で、「日本の地質百選」にも選定。
橋杭岩が見渡せる国道42号沿いの海岸には「道の駅くしもと橋杭岩」があり、展望所も設置されています。

橋杭岩

串本町の東北端の海岸から大島に向かって延長850m、柱状に大小40余りの奇岩が一直線に並んでいるのが橋杭岩(はしくいいわ)。あたかも橋の杭を打ったようなさまからその名があり、弘法大師(空海)と天邪鬼(あまのじゃく)が紀伊大島へ橋を架ける競争

円月島|白浜町

南紀白浜のシンボルが円月島(えんげつとう)。
正式名は高嶋ですが、明治の漢学者・津田東巌(つだとうがん)が、海に沈む月に見立てたことから「円月島」の名があります。
夕日のシーンが絶景で、運が良ければ島の穴の中に日が沈む日が。

円月島

白浜北西の海岸沖に浮かぶ南北130m、東西35mほどの小島。正式には高嶋といいますが、島の真ん中にぽっかりと開いた円形のトンネル(海蝕洞)があり、明治の漢学者・津田東巌(つだとうがん)が、海に沈む月に見立てたことから「円月島」の名があります

和歌浦|和歌山市

『万葉集』にも詠まれた古からの風光明媚な景勝地が和歌浦(わかのうら=和歌の浦)。
都市化の波で天橋立と並び称されたという絶景に少し陰りも見えますが、名草山中腹の紀三井寺からの眺め(境内から和歌浦湾を一望)などを含めて、和歌山県を代表する絶景に間違いありません。
玉津島神社、和歌浦天満宮、紀州東照宮、妹背山と三断橋、不老橋など和歌の浦一帯はが国の名勝に。

「若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴(たづ)鳴き渡る」山部赤人)(『万葉集』巻六919番)

紀三井寺

紀三井寺

和歌山市紀三井寺の熊野街道沿い、名草山の中腹に位置する救世観音宗総本山の紀三井寺。寺の正式名は紀三井山金剛宝寺護国院(きみいさんこんごうほうじごこくいん)。宝亀元年(770年)、唐の僧・為光が開山。紀三井寺という名前は、寺の境内に吉祥水、楊

和歌浦

和歌浦

和歌山県和歌山市、和歌浦湾に面し『万葉集』に詠われた景勝地が和歌浦(わかのうら)。当地を訪れた聖武天皇が、弱浜(わかのはま)の名を明光浦(あかのうら)に改めたと伝わり、聖武天皇行幸の際、山部赤人が詠んだ歌から名がある歌枕の地となっています。

友ヶ島|和歌山市

和歌山と淡路島の間、紀淡海峡(友ヶ島水道)に浮かぶ無人島群の友ヶ島。
地ノ島、神島、沖ノ島、虎島の総称で、瀬戸内海国立公園に指定されています。
戦前は、大阪湾防備のための由良要塞の一部(友ヶ島地区)として友ヶ島第一~第五砲台と虎島保塁が置かれた場所です。
要塞となったことで、開発から免れ、現在では照葉樹茂る無人島にレンガ造りの要塞が残されています。

友ヶ島(沖ノ島)

友ヶ島(沖ノ島)

紀淡海峡(友ヶ島水道)に浮かぶ地ノ島、沖ノ島、神島、虎島の総称が、友ヶ島。明治〜第2次大戦までは旧日本軍の軍用地で、対岸の加太(かだ)などとともに由良要塞を形成していました。沖ノ島には今でも弾薬庫、軍馬舎、官舎などが残りますが、なかでもフラ

忘帰洞|那智勝浦町

紀伊勝浦温泉にあるホテル浦島リゾート&スパには、天然の洞窟(海蝕洞)を利用した大洞窟風呂があります。
これが忘帰洞で、あまりの心地よさに、時を忘れてしまうというのがその名の由来です。
洞窟の外は、大海原という和歌山県を代表する異色の絶景温泉です。

忘帰洞

忘帰洞

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町の那智勝浦温泉、ホテル浦島リゾート&スパにある大洞窟風呂が忘帰洞(ぼうきどう)。間口25m・奥行50m・高さ15mの海蝕洞で、大正時代の末に紀州徳川家第15代当主・德川賴倫(とくがわよりみち)が「帰るのを忘れさせる

Thema3:目下、売出し中の絶景

蘭島(あらぎ島)|有田川町

あらぎ島

和歌山県で唯一の「日本の棚田百選」に選ばれているのが有田川沿いの蛇行を生かした棚田、蘭島(あらぎ島)。
河岸段丘の棚田が開かれたのは江戸時代のこと。
高野山と結ぶ旧街道沿いにある展望台から一望にできます。

蘭島(あらぎ島)

蘭島(あらぎ島)

有田川の上流、山あいに広がる和歌山県有田川町(旧清水町)は、川のせせらぎとのどかな農村風景が懐かしさを誘います。この有田川町に、全国的にも有名な棚田の景観が。それが蘭島(あらぎ島)で、弧を描くように流れる川に囲まれた美しい扇形の田で、河岸段

白崎海岸(白崎海洋公園)|由良町

日本の渚百選にも選定される白崎海岸(白崎海岸県立自然公園)。
青い海と白い奇岩という不思議なコントラストが、日本離れした異色の絶景を生み出しています。
白い岩の正体は石灰岩。
あまり知られていませんが、白崎海岸は、岬全体が2億5000万年以上も前になる古生代ペルム紀のカルスト地形。
石灰洞、カレンフェルト(溶食が進んだ石灰岩台地)などのカルスト地形が残され、道の駅白崎海洋公園から展望台まで散策が可能です。

白崎海岸

白崎海岸

入り組んだリアス式の海岸線に天然の良港が多い由良湾(和歌山県由良町)。そんな由良で真っ白な石灰岩の露頭に、周囲をすっぽりと覆い尽くされた摩訶不思議な景観が広がるのが、白崎海岸(白崎海洋公園)。古くは『万葉集』にも歌われた景勝地で、かつては石

生石高原|有田川町・紀美野町

紀美野町と有田川町にまたがる生石高原(おいしこうげん)。
高原には13haという関西最大級のススキの大草原があり、10月上旬〜11月中旬には西日を浴びて黄金色に輝きます。
車で山上まで到達でき、手軽にそのい絶景を目にすることができます。

生石高原

生石高原

和歌山県北部、有田郡有田川町と、海草郡紀美野町の境、長峰山脈の主峰、生石ヶ峰(おいしがみね/標高870.0m)一帯に広がる高原が生石高原(おいしこうげん)。秋には一面のススキ原として名高く、押上岩、笠石など、弘法大師伝説が残る巨石が点在、中

和歌山県の絶景 10景
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

画像協力/公益社団法人和歌山県観光連盟

 

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日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

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