あけぼのの里(虫明迫門の曙)

あけぼのの里(虫明迫門の曙)

岡山県瀬戸内市邑久町(おくちょう)にある古からの景勝地があけぼのの里。『玉葉和歌集』では平忠盛(たいらのただもり/平清盛の父)によって「虫明の迫門の曙見る折ぞ都のことも忘られにけり」と詠まれた景勝地で、そこからの朝日は虫明迫門の曙(むしあげせとのあけぼの)として有名です。

9月1日前後がシャッターチャンス!

あけぼのの里(虫明迫門の曙)

迫門(せと)とは、追い詰められたことを迫門際(せとぎわ)というように、狭い海峡など狭くなった場所のことで、瀬戸と同義。

虫明(むしあげ)は、中世以降、瀬戸内海の風待ち湊として繁栄しました。
平忠盛が備前守だった大治4年(1129年)、虫明に立ち寄り、古寺の柱に曙の美しさを書き残したと伝わるのが「虫明の迫門の曙見る折ぞ都のことも忘られにけり」(虫明湾を望む大平山の「岡山いこいの村」敷地内に歌碑が立っています)。
近年ではカキの養殖が盛んですが(曙牡蠣とも呼ばれています)、養殖筏は平忠盛の詠んだ平安時代にはなかったものです。

瀬戸内市邑久町の東部に位置する虫明漁港から東を望むと9月1日前後の1週間は、虫明湾を囲む長島と鴻島の間(たこずの瀬戸)、そしてさらに沖合の鶴島と鹿久居島の間から朝日が昇ります。
これが虫明迫門の曙(むしあげせとのあけぼの)。

橘(立花)海岸、大平山、虫明漁港がビュースポットで、虫明漁港からだと8月28日頃~9月1日がベスト。
ちょうど虫明漁港の防波堤の間に上り、背後にはカキ養殖の筏も浮かびます。

あけぼのの里(虫明迫門の曙)
名称 あけぼのの里(虫明迫門の曙)/あけぼののさと(むしあげせとのあけぼの)
所在地 岡山県瀬戸内市邑久町虫明4256
ドライブで 山陽自動車道山陽ICから約23km
駐車場 虫明港駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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