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金剛峯寺・不動堂

金剛峯寺・不動堂

和歌山県伊都郡高野町、高野山の壇上伽藍(世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産)の東端の建つ堂が金剛峯寺・不動堂。明治41年に山内の一心院谷にあった一心院(現在の金輪塔あたり)から移築されたもので、金剛三昧院・多宝塔とともに国宝です。

高野山内に現存する最古の建築物で、国宝

もともとは、鎌倉時代初期の建久8年(1197年)、鳥羽上皇の皇女である八條女院(はちじょうにょいん)内親王の発願で行勝上人が建立したものと伝えられ、平安貴族の邸宅ともいえる気品を湛えています。
平成10年11月、全面解体保存修理が完了し、建立年代が鎌倉後期頃であることが確実視されるように。

四隅の形がすべて違うのは、4人の工匠が随意に造ったためとの伝承が。
不動堂と呼ばれるのは本尊が不動明王だったため(古くからの呼称)。
ただし、護摩を焚いた形跡や住坊としていた痕跡もなく、一心院の阿弥陀堂だったのではないかと推測されています。
内部に安置されていた運慶作の八大童子像は、霊宝館に収蔵。

不動堂のあった一心院は江戸時代には衰退し、往時に不動堂が建っていた場所は、今では車道になっています。

和歌山県内の国宝建造物は、金剛峯寺・不動堂のほか、金剛三昧院・多宝塔、根来寺・多宝塔(大塔)、善福院・釈迦堂、長保寺・本堂、長保寺・多宝塔、長保寺・大門の合計7件です。

金剛峯寺・不動堂
名称 金剛峯寺・不動堂/こんごうぶじ・ふどうどう
所在地 和歌山県伊都郡高野町高野山132
関連HP 金剛峯寺公式ホームページ
電車・バスで 南海高野線高野山駅から南海りんかんバス奥の院前行きで11分、千手院橋下車
ドライブで 京奈和自動車道紀北かつらぎICから約23km
駐車場 中門前駐車場(18台/無料)
問い合わせ 金剛峯寺 TEL:0736-56-2011/FAX:0736-56-4640
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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