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高野山 壇上伽藍・根本大塔

高野山 壇上伽藍・根本大塔

空海(弘法大師)が胎蔵曼荼羅の考えに基づいて創建した密教伽藍が高野山の壇上伽藍(だんじょうがらん)で、もちろん世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産。密教の教えで時計回りの参詣がおすすめです。根本大塔(大塔とも)は、真言密教の教えを体現する象徴として建てられた塔で、塔内には立体の曼荼羅世界が広がっています。

堂内は胎蔵大日如来を中心に立体曼荼羅になっている

空海、そして真然大徳(しんぜんだいとく)と2代にわたり、9世紀に創建した二重塔が根本大塔です。
空海は、大塔を毘盧遮那法界体性塔(びるしゃなほっかいたいしょうとう)と呼び習わし、真言密教の根本道場、高野山のシンボル的存在としたのです。

空海没後に完成した根本大塔は、幾度かの火災と倒壊を繰り返し、現存する大塔は昭和12年に再建された鉄筋コンクリート造りのもの。

注目したいのは、初重が平面方形、二重を平面円形としていること。
多宝塔様式としては日本最初のもので、これが日本各地の多宝塔のひとつの原型になっているのです。

根本大塔に祀られる本尊は胎蔵大日如来。
その周囲に東方の阿閦如来(あしゅくにょらい)、南方の宝生如来(ほうしょうにょらい)、西方の阿弥陀如来(あみだにょらい)、北方の不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)の四仏(しぶつ=大日如来を含めて金剛界五仏)が取り囲み、16本の柱には日本画家・堂本印象(どうもといんしょう)の筆による十六大菩薩(じゅうろくだいぼさつ)、四隅の壁にはインドで生まれた真言密教を日本伝えた八祖(はっそ=龍猛菩薩、龍智菩薩、金剛智、不空三蔵、善無畏、一行禅師、恵果阿闍梨、空海)像が描かれています。
金剛界五仏は、密教の教えで5つの知恵(法界体性智、大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智)を5体の如来にあてはめたもの。

つまりは、根本大塔の堂内は立体曼荼羅(りったいまんだら)として構成されているのです。

高野山 壇上伽藍・根本大塔 DATA

名称 高野山 壇上伽藍・根本大塔/こうやさん だんじょうがらん・こんぽんだいとう
所在地 和歌山県伊都郡高野町高野山152
関連HP 金剛峯寺公式ホームページ
電車・バスで 南海高野線高野山駅から南海りんかんバス奥の院前行きで11分、千手院橋下車
ドライブで 京奈和自動車道紀北かつらぎICから約23km
駐車場 中門前駐車場(18台)・霊宝館前駐車場(18台)・金剛峯寺第2駐車場(72台)・金剛峯寺前駐車場(39台)/無料
問い合わせ TEL:0736-56-2011/FAX:0736-56-4640
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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