水道水の美味しい県 TOP3

水道水の美味しい県

パナソニックが実施した「水道水に関する全国調査」(対象は20歳~59歳、男女、各都道府県100人、計4700人、2024年1月実施)で、水道水を美味しいと感じる県のTOP3が明らかに。あくまでもその県民の意識ですが、1位は鳥取県、2位富山県、3位は同数で新潟県・山形県という結果に。

鳥取県、富山県に行ったら確かめたい、水道水の美味しさ

水道水の美味しい県
水道水の美味しい県

「水道水に関する全国調査」の結果、水道水をそのまま飲むことに抵抗を感じるのは約半数の48.5%もいて、森林資源に恵まれた東北地方では抵抗感が低く(あまり感じない、全く感じない=山形県76.0%、岩手県72.0%、青森県71.0%、宮城県、秋田県も60%超)、抵抗感を感じるのは沖縄県(68.0%)、福岡県(66.0%)、そして琵琶湖の水のイメージが強い関西地方では抵抗感が高い傾向にあることがわかりました。

水道水をそのまま飲み水にしている人が多いのは、1位青森県、2位山形県、3位新潟県・長野県。
少ないのは、1位沖縄県・滋賀県、2位長崎県・佐賀県、3位神奈川県という結果に。

料理に使う水でも、水道水をそのまま利用するが約6割で、浄水器を付け、水道水を浄水した水を使っている人は半数の約3割でした。
たとえば炊飯に使う水を例にとっても、山形県では水道水を使っている人が84%、お隣の秋田県でも81%と8割を超えているのに対し、沖縄県では39%と半分以下に。

「住んでいる地域の水道水は美味しいと感じるか」を聞いた質問では、全体では「とても感じる・まあまあ感じる」(50.7%)と「あまり感じない・全く感じない」(49.3%)と半々に分かれましたが、「美味しいと感じる」と答えた割合が大きいのは、1位鳥取県(78.0%)、2位富山県(77.0%)、3位は同率で新潟県と山梨県(74.0%)となっています。

美味しいと感じるTOPの鳥取県の水道の特徴は、水源が伏流水が34.7%、深井戸が31.6%、浅井戸が30.6%、湧水が2.2%と、およそ99.0%が豊富な地下水資源により支えられているということにあり(令和3年のデータ)、鳥取県に行ったら、ぜひとも確かめてみたいのが、水道水の味ということに。
2位の富山県も北アルプス・立山連峰の伏流水が各所で湧き出すことで知られ、砺波市、高岡市、富山市などを除き「豊富な地下水に恵まれていたことなどから、水道の普及がすすまなかった」(富山県生活環境文化部)という土地柄で、「水道水のおいしさでも知られる富山県」とPRしています。

逆に「美味しいと感じない」割合は、1位沖縄県(75.0%)、2位千葉県(71.0%)、3位大阪府(62.0%)とやはり浄水に恵まれないイメージの場所になっています。
1位2位の沖縄県、千葉県では、水道水の硬度が高めなのもその理由ではないかと、調査元のパナソニックでは推測しています。
ちなみに沖縄県の水道水の硬度は平均値で84mg程度ですが、「六甲のおいしい水」と同じなので、硬度だけが原因とも思われません。
鳥取県の平均値40.94mgの倍近い値ではありますが、ともに軟水ということに(沖縄県、鳥取県ともに実際には浄水場でこの値が大きく異なります)。

「住んでいる地域の水道水はきれいだと感じるか」の調査では、山形県(93.0%)、富山県(89.0%)、石川県(88.0%)、青森県・秋田県(87%)、山梨県・鳥取県・島根県・宮崎県(86%)がきれいと感じる上位です。
逆にきれいと感じないのは、美味しいと感じないと同様に1位沖縄県、2位千葉県、3位大阪府でした。
「きれいとは思えないので、美味しく感じない」という側面もあるのかもしれません。

ただし、浄水器の使用率は約半数の44.6%で、その中でも最も多いのが蛇口直結型で3人に1人が使用という結果に。
地方によって、その割合は大きく異なり、東北地方では8割近くが水道水をそのまま使用も、沖縄県では約4割に留まっています。

ちなみに、その前提となる、「水を飲む際、主にどんな水を飲んでいるか」では、「ペットボトルの水」が28.0%と最も多く、次いで「水道水そのまま」(25.2%)、「水道水を浄水した水」(22.0%)となっています。

水道水の美味しい県
水道水の美味しい県 TOP3
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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