山口県萩市にある黄檗宗の寺、東光寺。萩藩3代藩主・毛利吉就(もうりよしなり)が名僧・慧極道明(えごくどうみょう)を開山として創建した名刹で、隣接地には3代〜11代の奇数代の5藩主が埋葬された萩藩主毛利家墓所(東光寺墓所)があります。大照院墓地とともに国の史跡になっています。
3代〜11代の奇数代の萩藩5藩主が眠る
萩藩主毛利家墓所(東光寺墓所)には3代藩主・毛利吉就、5代・毛利吉元、7代・毛利重就、9代・毛利斉房、11代・毛利斉元という3代〜11代の奇数代の5藩主が眠り、参道には重臣から献上された石灯籠約500基が、整然と立ち並んでいます。
墓所内にある墓石の総数は40基で、藩主の墓5基を除いた35基は、藩主室、一族などのもの。
花崗岩製の唐破風笠石付方柱に統一され、藩主夫妻の墓は高さ4.4mという大型です。
墓石には法号が、笠石には藩主夫妻の場合には澤潟紋が刻まれていますが、没年などは刻まれていません。
墓の周囲には玉垣16ヶ所、生前の業績を記した砂岩製の神道碑6基、鳥居5基があり、墓所入口から玄武岩でできた石畳が伸びています。
明治初年の神仏分離、廃仏毀釈までは東光寺の境内でしたが、萩藩(長州藩)の神仏分離の徹底を受けて、毛利家の所有に変わっています。
藩祖となる毛利輝元の墓は旧天樹院墓所(萩市堀内)に、萩藩初代藩主・毛利秀就以下、2代〜12代までの偶数代の7藩主と夫人および一族と毛利秀就に殉死した7藩士の墓、合計52基は大照院墓所(萩市椿青海)にあります。
13代・毛利敬親と夫人、さらに毛利家歴代諸霊の墓計7基と初代・毛利秀就の母・周慶寺殿の墓は、香山墓所(山口市香山町・香山公園内)です。
毎年8月15日に行なわれる『萩・万灯会』では、萩藩主毛利家墓所(東光寺墓所)の500基ほどの石灯籠に灯(ひ)が入り、幻想的です。
萩藩主毛利家墓所(東光寺墓所) | |
名称 | 萩藩主毛利家墓所(東光寺墓所)/はぎはんしゅもうりけぼしょ(とうこうじぼしょ) |
所在地 | 山口県萩市椿東1647 |
関連HP | 東光寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR東萩駅から萩循環まぁーるバスで東光寺前下車、徒歩1分 |
ドライブで | 中国自動車道山口ICから約46km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 東光寺 TEL:0838-26-1052 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag