月山8合目の月山弥陀ヶ原(がっさんみだがはら)は標高1450m(月山高原ラインの駐車場は1380m)。本来なら森林帯(亜高山帯下部)にあたる標高ですが月山では森林限界の上。冬の豪雪と夏まで残る残雪が美しいお花畑を生みだしているのです。6月下旬〜8月が花の見頃で、ニッコウキスゲ、ハクサンイチゲ、ワタスゲなどが開花します。
月山8合目に広がる雄大な高層湿原とお花畑
月山高原ラインの終点に位置する月山弥陀ヶ原は、標高1360m~1520mの溶岩台地に発達した60haの高層湿原。
磐梯朝日国立公園の特別保護地区に指定される月山弥陀ヶ原には、一周2.2kmの観察路も整備され、所要1時間ほどでお花畑一周の散策を楽しむことができます。
神様が御田植えをされたから御田原(みだはら)もいわれるように、稲穂に似たホンモンジスゲが生育する田んぼを思わせる池塘群(いろは四十八沼)も点在。
弥陀ヶ原の「弥陀」は、月山権現の本地仏が阿弥陀如来であることに由来しています。
明治以前には小屋の前に阿弥陀如来の銅像が安置されていました。
明治以前の神仏混淆(しんぶつこんこう)の時代、月山には神様の月読尊と仏様の阿弥陀如来が祀られ、月山権現(がっさんごんげん)として崇められていました。
ツキを与えてくれる月読尊を祭神とする御田原神社(みだはらじんじゃ/月山中之宮)も鎮座するほか、その脇には出羽三山神社経営の山小屋「御田原参籠所」(6月20日頃~10月10日頃開設/夕食は山菜精進料理)も営業。
御田原神社は、『奥の細道』途中で、芭蕉もわざわざ参拝しています。
さらに9合目・仏生池小屋にかけての登山道脇にはハクサンイチゲ、チシマギキョウ、クロユリ、ウサギギクなどが咲くお花畑が続く雲上散歩が可能。
さらに仏生池小屋では生麺使用の山菜ラーメン、月山の天然水を利用したコーヒーを味わうことができます。
月山弥陀ヶ原 | |
名称 | 月山弥陀ヶ原/がっさんみだがはら |
所在地 | 山形県東田川郡庄内町立谷沢 |
関連HP | 山形県庄内町・庄内町観光協会公式ホームページ 出羽三山神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR鶴岡駅から庄内交通バス月山八合目行きで1時間30分、終点下車、徒歩15分 |
ドライブで | 山形自動車道鶴岡ICから約38.6km |
駐車場 | 弥陀ヶ原駐車場(100台/無料) |
問い合わせ | 鶴岡市観光連盟 TEL:0235-25-2111/FAX:0235-25-7111 |
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