山形県白鷹町の巨桜「釜の越桜」の北側、置賜さくら回廊途中、長井市と白鷹町を結ぶ県道11号沿いの高玉の薬師堂境内に咲くエドヒガンの古樹が薬師桜。征夷大将軍・坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が植えたという伝説があるほどで樹齢は1200年と推定されています。木の幹にはこぶを生じ、さらに大きくねじれて天に向かう姿は圧巻。
高玉の薬師堂境内に咲く樹齢1200年の巨桜
樹高10.0m、幹回り8.17m。
近くの沼に住む大蛇が美しい娘に身を代え、笛の調べに引き寄せられた坂上田村麻呂と契りを交わし黄金の太刀を産みます。
田村麻呂は誤ってその太刀で大蛇を斬り殺してしまい、娘を哀れんで将軍が手植えしたのがこの薬師桜という伝説が残されています。
同じ「置賜さくら回廊」にある伊佐沢の久保桜(長井市)にも陸奥国の蝦夷(えみし=文献資料では北海道の北方民族との関連を示すものはなく、本州の北方や東方に住み、大和朝廷側の支配の外にあって、独自の暮らしを営んでいた人々と推測できます/注:アイヌ民族は鎌倉期以降の呼称で、えみしとの直接的な関連はありません)征討を担った征夷大将軍・坂上田村麻呂と土地の長者の娘「お玉」との悲恋物語が残されていますが、もし、伝承が史実なら、延暦15年(796年)〜延暦20年(801年)頃のこととなり、推定樹齢とほぼ一致することに。
山形県の天然記念物に指定され、例年の開花は4月中旬~4月下旬頃。
駐車場の台数が限られるので、見頃の時期には釜の越桜の駐車場を利用するのが賢明。
開花時には渋滞も生じています。
薬師桜 | |
名称 | 薬師桜/やくしざくら |
所在地 | 山形県西置賜郡白鷹町高玉3663(高玉薬師内) |
関連HP | 白鷹町観光協会公式サイト |
電車・バスで | フラワー長井線四季の郷駅から徒歩15分 |
ドライブで | 東北自動車道福島飯坂ICから約80km |
駐車場 | 80台/無料 |
問い合わせ | 白鷹町観光協会 TEL:0238-86-0086 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag