JR高山本線と接続する美濃太田駅と郡上八幡駅(ぐじょうはちまんえき)を結び、清流・長良川沿いに走る長良川鉄道。観光列車「ながら」では乗車区間運賃+乗車整理券のビュープランのほかに、下りのランチプラン、上りのスイーツプランが用意され、「走る清流レストラン」に変身します。
6ヶ所の橋梁を渡って美濃太田駅と郡上八幡駅を結ぶ
JR九州の観光寝台列車「ななつ星 in 九州」、富士山麓電気鉄道の「富士登山電車」など数多くの人気列車を手掛ける工業デザイナー・水戸岡鋭治(みとおかえいじ)のデザイン。
車両内装にも、岐阜県の木材を始め、郡上八幡ののれん、美濃和紙のランチマットなど、地元の素材を活かしていて、実におしゃれな雰囲気に。
1号車「森号」は通勤型のナガラ300形を改造、中央部に4人掛けのボックスシート、車端部はロングシートで、乗車整理券のみで利用できるビュープラン用の車両。
2号車「鮎号」もナガラ300形を改造で、2人掛けボックスシート5組・4人掛けボックスシート3組で、ランチプラン、スイーツプランに利用されています。
3号車「川風号」は2018年にナガラ500形をクラウドファンディングを活用して追加改造したもので、ロングシートながら座席前にテーブルを取り付けることができる構造になっていて、水戸岡鋭治はダンスなども楽しめる空間としています。
乗車時間も1時間30分ほどあるので、ランチものんびりと味わうことができます。
2024年時点で大人1万8000円、小人1万6620円(税込み)と少し値が張るのが玉に瑕ですが、スイーツプランなら大人6800円、小人5800円(税込み)と手頃です。
ランチプランの料理は、「都ホテル岐阜長良川」の料理長・長尾正憲シェフがプロデュースした観光列車「ながら」のための和洋食。
2023年のメニュー見直しにあたって、揺れる列車内でも口に運びやすい、季節感のある地元食材など、利用者に多いシニア世代の女性の意見を参考に考えたメニューとのこと(ランチメニューは2年ごとに内容が見直されています)。
飛驒牛、奥美濃古地鶏、明宝ハム、岐阜県産シイタケなどの特産品を盛り込み、冷めてもおいしいように調理方法も工夫されています。
1グループにつき1テーブルとして、定員を以前の4割減にし、ランチは15名定員という贅沢な内容。
内容と雰囲気などを考えれば、値段に見合った内容といえるでしょう。
スイーツプランは、郡上八幡の人気イタリアンレストラン「リストランテ雀の庵」の特製スイーツで、こちらも人気があります。
長良川鉄道はかつての国鉄・越美南線で、1986年に第三セクターに転換。
長良川沿いに走るので、橋梁も長良川第一橋梁から長良川第六橋梁まで6ヶ所あり、6回も川渡りを楽しむことができます。
福野駅〜美並苅安駅間では蛇行する川を眺める景勝地もあり、まさに絶景鉄道です。
【絶景鉄道】走る清流レストラン、観光列車「ながら」 | |
所在地 | 岐阜県美濃加茂市太田町〜郡上市八幡町城南町 |
場所 | 観光列車「ながら」 |
関連HP | 観光列車「ながら」特設サイト |
問い合わせ | 長良川鉄道観光列車予約センター TEL:0575-46-8021 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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