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日本の滝百選 関東10瀑

日本の滝百選 関東10瀑

関東エリアには日本三名瀑に数えられる袋田の滝、華厳の滝があるほか、群馬県の3瀑を筆頭に、栃木県と神奈川県に2瀑、その他の都県にひとつずつの、合計10瀑が日本の滝百選に選定。そのうち常布の滝と早戸大滝は到達困難なまさに「幻の滝」です。

袋田の滝|茨城県大子町

所在地:茨城県久慈郡大子町袋田滝本
落差:落差120m、幅73m
形態:段瀑(4段)
内容:華厳の滝、那智の滝とともに日本三名瀑のひとつ
冬季の氷爆でも有名で、四季の折々の美しさから年に四度訪れるべきということからから別名「四度の滝」とも

袋田の滝

日光の華厳滝、南紀の那智滝と並ぶ日本三名瀑のひとつが袋田の滝。久慈川の支流、滝川にかかる名瀑で、落差120m、幅73mを四段に渡って流れ落ちて流れること、さらには四季の折々の美しさから年に四度訪れるべきということからから別名「四度の滝」とも

華厳の滝|栃木県日光市

所在地:栃木県日光市中宮祠
落差:97m
形態:直瀑
内容:華厳の滝、那智の滝とともに日本三名瀑のひとつ
昭和5年に営業開始という歴史ある専用エレベーターで滝壺近くまで降りれば、観瀑台から観賞可能

華厳の滝

那智の滝(那智大滝)、袋田の滝と並ぶ日本三名瀑のひとつに数えられる有名な滝で日光二社一寺の神域に位置しています。中禅寺湖から97mの高低差を一直線に水が流れ落ちる様は荘厳かつ豪快。昭和5年に営業開始という歴史ある専用エレベーターで滝壺近くま

霧降の滝|栃木県日光市

所在地:栃木県日光市所野
落差:落差75m、幅15m
形態:段瀑(2段)
内容:水量の多い沢水が上段の滝から落下し、岩棚に当たって霧となって飛翔するので、霧降の滝と呼ばれるように
葛飾北斎の『諸国滝廻り』にも描かれた名瀑

霧降の滝

日光と霧降高原を結ぶ霧降高原有料道路沿いにある落差75m、幅15mの滝が霧降の滝。霧降の滝観瀑台が設けられ、原生林の合間を縫うように流れ落ちる姿を眺望できます。上下2段に分かれ、水量の多い沢水が上段の滝から落下し、岩棚に当たって霧となって飛

吹割の滝|群馬県沼田市

所在地:群馬県沼田市利根町追貝
落差:落差7m、幅30m
形態:渓流瀑
内容:NHK大河ドラマ『葵 徳川三代』のオープニングにも使われ、「東洋のナイアガラ」ともいわれる名瀑
吹割渓谷遊歩道(冬期閉鎖)の途中に観瀑台(第1~第3まで3ヶ所)が

吹割の滝

群馬県沼田市を流れる片品川。約1.5kmにわたって続く片品渓谷は、大絶壁や河床にできた甌穴(おうけつ)など、奇景、絶壁などが連続する景勝地。その渓谷最大のハイライトが、吹割の滝で、「日本の滝百選」にも選定。その絶景はNHK大河ドラマ『葵 徳

常布の滝|群馬県草津町

所在地:群馬県吾妻郡草津町草津
落差:40m
形態:直瀑
内容:芳ヶ平の湿原地帯を源流とする大沢川の標高1500m地点に懸る秘瀑(滝までの到達は困難)
草津温泉と芳ヶ平・渋峠を結ぶ登山道途中に、常布の滝展望台があります

常布の滝

群馬県吾妻郡草津町の大沢川に懸る落差は40mの秘瀑が、常布の滝。草津温泉と芳ヶ平・渋峠を結ぶ登山道途中に、常布の滝展望台があり、目下のところはそこから眺めるのが唯一の手段。滝への遊歩道は、落石と熊の出没で閉鎖され、廃道化しているので、近寄る

棚下不動滝|群馬県沼田市

所在地:群馬県渋川市赤城町棚下
落差:37m(雄滝)、40m(雌滝)
形態:直瀑(裏見の滝)
内容:大岩山不動堂の奥の院となる裏見の滝で、滝の裏側に不動明王を安置
岩盤は赤城火山の棚下軽石流堆積物

棚下不動滝

群馬県渋川市赤城町、赤城山の棚下軽石流堆積物末端の40mほどの段差に懸る滝が棚下不動滝(棚下不動の滝)。雄滝、雌滝の双瀑ですが、滝裏に大岩山不動堂奥の院(不動明王)が祀られる雄滝が、いわゆる裏見の滝で、一般的に棚下不動滝と呼ばれています。日

丸神の滝|埼玉県小鹿野町

所在地:埼玉県秩父郡小鹿野町両神
落差:76m
形態:段瀑(3段)
内容:両神山(幅2~3kmという巨大なチャートの岩体で構成)山中、秩父古生層に懸る巨瀑で、滝入口から1.5kmの遊歩道で到達

丸神の滝

埼玉県小鹿野町、小森川水系の滝越沢、秩父古生層に3段になって落ちる落差76mの巨瀑が丸神の滝(まるがみのたき/地形図では丸神ノ滝)。埼玉県では唯一、日本の滝百選に選定された滝となっています。両神山登山口へと伸びる埼玉県道367号(薄小森線)

払沢の滝|東京都檜原村

所在地:東京都西多摩郡檜原村本宿
落差:62m
形態:段瀑(4段)
内容:檜原村役場近くの駐車場からウッドチップが敷かれた遊歩道を徒歩15分
遊歩道から視認できるのは落差約23.3mの最下段のみ

払沢の滝

東京都檜原村(ひのはらむら)を流れる北秋川の支流のセト沢に落ちる4段の滝で、落差62mと東京都随一の瀑布。「日本の滝百選」に選定され、檜原村を代表する観光スポットになっています。払子(ほっす=僧侶が手に持つ仏具で獣毛や麻などの繊維を束ねて柄

早戸大滝|神奈川県相模原市

所在地:神奈川県相模原市緑区
落差:50m
形態:段瀑(2段)
内容:早戸川林道が復旧されない限り、到達不能の状況

早戸大滝

神奈川県相模原市緑区、丹沢山系、早戸川源流部の大滝沢に懸る落差50mの巨瀑が、早戸大滝(はやとおおたき)。日本の滝百選に選定される名瀑ですが、アプローチが非常に困難なため、幻の滝のひとつ。緑区という区内に惑わされますが、日本の滝百選選定の滝

洒水の滝|神奈川県山北町

所在地:神奈川県足柄上郡山北町平山
落差:一の滝69m、二の滝16m、三の滝29m
形態:段瀑(3段)
内容:鎌倉時代の真言宗の僧・文覚(もんがく)が100日間にわたり滝に打たれる荒行を積んだ地と伝承される名瀑

洒水の滝

神奈川県山北町(やまきたまち)を流れる酒匂川の支流、滝沢川に懸かる3段の滝が洒水の滝(しゃすいのたき)。洒水とは密教で儀式を行なう前に浄水を散らして穢(けがれ)を祓い身を清めること。落差は一の滝69m、二の滝16m、三の滝29mという巨瀑で

日本の滝百選 関東10瀑
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夏は涼しい裏見の滝へ! 関東4瀑

滝の裏側に回って、流れ落ちる水を観賞できるのが裏見の滝。松尾芭蕉が『奥の細道』途中でわざわざ訪ねた裏見の滝が日光にありますが、崩落して裏見は過去の話に。現在、関東で実際に裏見ができるのは4瀑。濡れても構わない格好と、カメラ、スマホの防水対策

 

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