【東日本編】乗車券のみでOK! 豪華な私鉄「2ドア・クロスシート」車両に注目!

有料特急は、大部分が2ドアで、クロスシートです。通勤電車は、近年、乗り降り効率化などを目的に3ドア、4ドアのロングシート車両が増えていて、私鉄を使った近郊旅行でも少しがっかりすることが多くなりました。今回は、「2ドア・クロスシート」に絞り、近場の旅がちょっぴり豪華に感じられる車両を紹介します。

京急2100形|京浜急行電鉄

おすすめ度:★★★★★
概要:京浜急行電鉄の特急形車両で本線・久里浜線の快特として泉岳寺駅・品川駅 – 京急久里浜駅・三崎口駅間を運転
日中時間帯は一部列車を除く泉岳寺駅発着快特の全列車に使用されるほか、座席指定ウィングサービスの「モーニング・ウィング号」、「イブニング・ウィング号」にも使用
内装:Casual&Free/「若者と自然のエリア」がコンセプトで、2ドア、オールクロスシートという有料特急顔負けの仕様
備考:ドア間は転換クロスシートでカップルなどに最適、車端部は4人掛けボックスシート(固定座席)でファミリーに断然おすすめです
土休日には「ウィング・シート」として一部の快特列車の1両(2号車)を座席指定列車として運行していますが、この2100形を使っています

西武4000系|西武鉄道

おすすめ度:★★★★☆
概要:秩父鉄道秩父本線への直通運転用に設計された車両で、山岳区間を安全に運転するための抑速ブレーキ付発電ブレーキも備え、寒冷地対策、トイレ、半自動式のドアが整備され、行先別に案内放送ができる分割放送などが可能
内装:固定式クロスシート(ボックスシート)をベースに、戸袋部へ2人掛けロングシートを配したセミクロスシートで、国鉄時代の急行のような駅弁が似合う懐かしい雰囲気に
備考:かつては池袋〜西武秩父を結ぶ快速急行などにも利用されていましたが、現在では飯能発で、4+4の8両編成、途中の横瀬駅で秩父鉄道の三峰口行きと長瀞行きに分割して運転されています(2003年から飯能~西武秩父でワンマン運転を実施)

大井川鐵道21000系

おすすめ度:★★★★☆
概要:「ズームカー」と呼ばれた南海21000系で、1958年南海高野線の急行・特急用として製造されたもの
山岳路線の速達列車用に製造された車両が、大井川鐵道に譲渡され、2両編成が2本活躍しています
内装:南海電鉄では後にオールロングシートに改造されていますが、大井川鐵道は扉間は転換クロスシート、ドア横がロングシートのセミクロスシート
備考:流線型の流行した時代の湘南顔で、丸みのある車体から「丸ズーム」と通称されていました
大井川鐵道では運用表が発表されているので、確認して乗車を(多客期のみに登場します)

【東日本編】乗車券のみでOK! 豪華な私鉄「2ドア・クロスシート」車両に注目!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
ズームカー

南海電鉄の「ズームカー」が大井川鐵道で活躍中!

50‰(パーミル=1000mあたりの高度差)の急勾配がある高野線山岳区間への直通運転に対応する車両として昭和33年〜39年に新製されたのが「ズームカー」と通称された南海21000系電車。南海電鉄では平成9年まで使用されましたが、現在は、大

 

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