愛知県瀬戸市、深川神社の社前を流れる瀬戸川に架る橋が宮前橋。欄干部分には、江戸時代の陶工の作業風景(陶土掘削から焼成まで)が描かれた染付けの磁器板がはめ込まれており、橋を渡るだけで江戸時代の瀬戸での陶器造りがわかる仕組み。欄干には前川電光作の狛犬も鎮座しています。
欄干で江戸時代の陶工の作業風景を紹介
大正14年8月の豪雨で、瀬戸川に架る木橋はすべて流出、その後、昭和2年にコンクリート橋としての宮前橋が架橋されています。
現在の宮前橋は、昭和28年に改修されたもので、昭和59年に「やきものを使った街づくり事業」の一環として全国にイメージデザインを募集。
欄干全体を磁器質タイルで仕上げ、欄間には、加藤健太郎による江戸時代の陶工の姿を描いた染付磁器板がはめ込まれています。
染付磁器板の縁に椿が配されるのは、瀬戸市の花なので。
瀬戸焼の陶祖・藤四郎を祀る境内社・陶彦社もある深川神社の社前らしい橋になっています。
瀬戸陶磁器青年研修会の制作で、志野を使った50本の柱で高欄が造られた東橋など、瀬戸中心部を流れる瀬戸川の橋はいずれも陶器ギャラリーといった感じです。
宮前橋 | |
名称 | 宮前橋/みやまえばし |
所在地 | 愛知県瀬戸市末広町 |
電車・バスで | 名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅から徒歩8分 |
ドライブで | 東海環状自動車道せと赤津ICから約4km |
駐車場 | 宮前公園駐車場(10台/有料) |
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