愛知県犬山市、木曽川河岸の高台に建つ真言宗智山派の寺が、寂光院。継鹿尾観音(つがおかんのん)とも通称され、戦国時代には織田信長により、清州城の鬼門鎮護の寺となっています。新緑、紅葉も見事で、「尾張のもみじ寺」とも称されています。紅葉の見頃は例年11月中旬〜12月上旬頃。
「尾張のもみじ寺」とも称される紅葉の名所
寺伝によれば白雉5年(654年)に孝徳天皇の勅願で元興寺の道昭和尚の手で創建されたという古刹。
永禄8年(1565年)、織田信長が柴田勝家を伴い参詣し、清州城の鬼門鎮護の寺とし山林50町歩、黒印50石を寄進しています。
本尊の千手観音を祀る本堂、大随求菩薩(だいずいくぼさつ=観音菩薩の変化身で、『七七月参り』の本尊)を祀る随求堂(ずいくどう)、薬医門、弁天堂は国の登録有形文化財。
『七七月参り』は、7ヶ月間毎月1回参詣を7回繰り返すという参詣方法で、合計49回お参りすると大願成就(山門奥事務所の総受付で七七月札、朱印を戴き、護摩木を受け取り、満願になると「満願札」が授与されます)。
「どの月から始めるにしても、 必ず酷寒か酷暑の季節どちらかを通過せねばなりません。 こうした登山参詣の行を通して、人生修行の意味あいも含まれます」(寂光院)。
本堂に参詣後、随求堂を右回りに3回巡礼するのがしきたりです。
山麓より山頂まで続く全長1.3kmの参道は東海自然歩道の一部にもなっています。
庫裡事務所~不動堂~山上本堂にはユニークなスロープカーも運行。
山上の絶景展望台からは小牧山、犬山城、岐阜城(金華山)、鈴鹿山脈、伊吹山を一望にしますが、こうした地勢を織田信長も戦略的に重視していたのかもしれません。
尾張三十三観音霊場第二十番札所、尾張三弘法霊場。
寂光院 | |
名称 | 寂光院/じゃっこういん |
所在地 | 愛知県犬山市継鹿尾杉之段12 |
関連HP | 寂光院公式ホームページ |
電車・バスで | 名鉄犬山線犬山遊園駅から徒歩23分 |
ドライブで | 中央自動車道小牧東ICから約13km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 寂光院 TEL:0568-61-0035/FAX:0568-61-5953 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag