愛知県名古屋市中区大須3丁目、大須観音の門前町、赤門通と裏門前町通が交わる交差点の信号機が、赤門通・裏門前町通信号機。あまり知られていませんが全国的にも稀という不思議な信号機で、南北・東西の車両用信号と、南北・東西の歩行者用信号をひとつにまとめたワンボックス(単一ユニット)型。
正式名称は懸垂型交通信号機ですが、「UFO信号機」とも
平成22年に新型LED信号機に変わっていますが、新型LED信号機も旧来とよく似たデザインになっていて、ワンボックス(単一ユニット)型を踏襲。
旧型の信号機はテレビ朝日の『ナニコレ珍百景』で珍百景にも認定されています。
正式名称は、懸垂型交通信号機。
1本の柱から伸びたアームに車両用と歩行者用を吊り下げているので、狭い交差点でもOKという利点があるのです。
1本の柱で支える独自設計の四面式ということで、四面式信号機とも称されるユニークな信号機が設置されたのは、昭和50年。
近所の人が、夜中に車が衝突する音で目覚めることあった危険な交差点でしたが、地下に水道管などが走っていた都合で、通常の信号は設置できず、苦肉の策がこの懸垂型交通信号機だったというわけ。
愛知県警交通管制課が愛知県あま市の名古屋電気工業に特注するする信号機で、LED化されても重さ700kgという四面式信号機を1本の太いアーム(直径32cm)が支えています。
名古屋電気工業は、欧州のワイヤー吊り下げ式信号機を参考に、「懸垂型交通信号機」を開発。
まず、名古屋市立新栄小学校前の交差点にテストケースとして設置後(現在は普通の信号機です)、赤門通・裏門前町通交差点に本格設置したもの(現在名古屋電気工業では、交通信号機の新規製造は行なっていません)。
アニメ専門店、電気街のある大須ということで、空中に浮いたように見える信号機の形状から、「UFO信号機」と呼ぶ人も。
全国で唯一と喧伝(けんでん)されてきましたが、実は宮城県仙台市などにも設置されています。
これも名古屋電気工業製で、そのルーツが大須ということに。
赤門通・裏門前町通信号機 | |
名称 | 赤門通・裏門前町通信号機/あかもんどおり・うらもんぜんまちどおりしんごうき |
所在地 | 愛知県名古屋市中区大須3丁目 |
電車・バスで | 名古屋市営地下鉄上前津駅から徒歩8分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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