名古屋市中区大須3丁目、大須仁王門通りの一本北にあり、大須観音本堂横（大須観音通り）へと通じる大須商店街の中でも最も人通りが多い通りが、万松寺通り（ばんしょうじどおり）。商店街の北側に万松寺（萬松寺）があることが名の由来で、名古屋で最初に整備された歴史あるアーケード街です。
「KOMEHYO（コメ兵）名古屋本店 本館」も万松寺通りに！
江戸時代から明治にかけて花街としても発展した大須ですが、明治25年の大須大火（大須観音五重塔・仁王門などを焼失）後に衰退。
それを受け、大正元年、万松寺が寺領の山林を一般の商業用地として開放したことを契機に、演芸場、劇場、映画館が建ち並ぶ歓楽街へと発展しました。
戦前は東京・浅草、大阪・千日前と並ぶ「日本三大繁華街」と称されるほどでしたが、名古屋大空襲で大きな被害を受け、戦後は商店街として復興を遂げています。
栄にデパート、地下街などが整備され、一時はシャッター商店街化しましたが、現在はサブカルチャーの街として注目を集め、外国人観光客の数も増えています。
大須発展の土台となった万松寺脇の万松寺通りは、まさに大須の中心地で、アーケードも昭和32年に万松寺通りに整備されたのを皮切りに、昭和38年までに6つの商店街に設置されています。
衣料品店が軒を並べるほか、有名な「KOMEHYO（コメ兵）名古屋本店 本館」も万松寺通り沿いにあります。
コメ兵は、創業者・石原大二が終戦直後、開業資金集めのため、半田市で衣類の行商を行ない、それを元手に、昭和22年、万松寺通り沿いに古着屋「米兵商店」（5坪の店舗）を開店したのが始まりで、コメ兵も万松寺通に店を開き、戦後の切実な衣料ニーズを満たしたことが発展のきっかけだったといえるのかもしれません。
| 万松寺通り（大須商店街） | |
| 名称 | 万松寺通り（大須商店街）／ばんしょうじどおり（おおすしょうてんがい） |
| 所在地 | 愛知県名古屋市中区大須3 |
| 電車・バスで | 名古屋市営地下鉄上前津駅から徒歩2分 |
| 駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |
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