蔵王山展望台

愛知県田原市、標高250.4mの蔵王山頂にあるのが、蔵王山展望台。渥美半島の根元、三河湾側にあり、山頂まで車道が通じているので手軽に三河湾の絶景を得ることができます。豊橋・東三河の夜景も見事で、秋は電照菊（赤色LEDで照らし出される温室が不夜城のように輝く）のビューポイントにもなっています。

秋の夜には電照菊が不夜城のように輝く

山上（第2駐車場の下）に蔵王権現を祀る権現堂があることが山名の由来で、蔵王権現は吉野山・金峯山寺に祀られる修験道の本尊。
この蔵王山は今では知る人もほとんどいませんが、平安時代末期（あるいは鎌倉時代初期）から三河熊野修験の本拠地として栄えたという歴史を秘めています。

霊峰として知られる鳳来寺山、そしてこの蔵王山は中央構造線沿いにあり、大陸プレートが太平洋プレートの働きによって隆起した峰です。
修験者たちは、中央構造線の秘めたるパワーに気づいていたのかもしれません。

展望台は、「光」をテーマにリニューアルされ、2階は星空テラスとカフェのある「エントランスフロア」、3階は光と遊ぶことのできる「体験フロア」、4階は大パノラマと夜景を楽しむ「展望フロア」となっています。
2階エントランスのテラスとスロープは、夜がメインの幻想的な空間を演出.
蔵王山展望台からは、秋から冬の空気が澄んだ日には遠く南アルプス、富士山まで眺望可能。

ちなみに、蔵王山展望台のシンボルとして親しまれてきた風力発電の風車は老朽化で撤去されています。

渥美半島の電照菊のライトアップが不夜城のように輝く（9月中旬〜11月初旬）

9月中旬〜11月初旬、愛知県田原市で電照菊のライトアップが見頃となります。11月初旬頃から温室内にフィルムを貼ったり、防寒用のカーテン（ビニール）を二重にしたりと防寒対策が行なわれ、温室外に光が漏れにくくなるので、9月中旬〜11月初旬が見頃