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真人公園

横手市増田町にある真人公園(まとこうえん)は、大正天皇即位記念事業として造園された公園。「さくら名所100選」に選ばれた名園で、ソメイヨシノやヤマザクラなど2000本が植栽されており、秋田県内屈指のお花見スポットとして多くの人が訪れます。例年4月下旬~5月上旬の見頃にあわせ、『真人公園さくらまつり』も開催されています。

4月下旬~5月上旬には『真人公園さくらまつり』開催

横手市の増田地区は、雄物川支流の成瀬川と皆瀬川の合流点に立地に位置し、江戸時代には葉タバコや生糸の生産で栄えました。
明治以降にも増田銀行(現在の北都銀行の前身)、増田水力電気会社(発電)、増田製陶会社(陶器)、長坂商店(味噌醤油)などが設立し、七日町商店街通り(中七日通り)には「内蔵」と呼ばれる土蔵が建ち並びました。

そんな増田商人の繁栄を元に、真人山(まとやま/390.4m)の西山麓に築かれた公園が真人公園です。
真人の名は、後三年の役の舞台となった金沢柵(かねざわさく=横手市金沢にあったとされる平安時代に築かれた古代城柵)を本拠とした清原真人武則に由来するのだとか。

真人公園の設計は、千秋公園、横手公園と同じ、日本人初の公園デザイナー・長岡安平。
人の眼を楽しませる花卉花樹を植えるのが特長の長岡安平らしく、中島が浮かぶ風雅な人工池の周囲には桜、梅、アヤメ、ツツジ、リンゴが植栽されています。
『真人公園さくらまつり』(4月下旬~5月上旬)期間中の4月29日にはこの人工池を使って『たらいこぎ選手権』など、ユニークなイベントも開催。
明治から大正時代にかけ旧増田町には5軒の造り酒屋があり、タガがゆるまないようにと池に浮かべていた酒造り用のタライに、酒屋の若勢衆が、遊び半分に乗って速さを競ったのが始まりというユニークなイベントです。
8月のお盆(8月16日)にも『全日本元祖たらいこぎ選手権大会』が開催されています。

またここ増田町は、戦後第1作目の映画『そよかぜ』(松竹/昭和20年公開・佐々木康監督)のロケ地。
佐々木康(監督は旧雄物川町(現・横手市)出身のため、増田町がロケ地に決定。
昭和20年夏、真人公園のりんご園など旧増田町の亀田地区で撮影が行なわれました。

主演の並木路子が歌った挿入歌『リンゴの唄』(作詞:サトウハチロー、作曲:万城目正)で、増田町はりんごの名産地としても知られています(明治時代に藤原利三郎氏が私財を通じてりんご畑を開墾)。
園内には、これを記念した「リンゴの唄の碑」や「並木路子先生顕彰碑」なども立っています。

10月中旬には『真人公園りんごまつり』が開催され、りんごの即売、「りんごの唄コンクール」や「ミスりんごコンテスト」なども実施。

映画『そよかぜ』の並木路子
真人公園
名称 真人公園/まとこうえん
所在地 秋田県横手市増田町亀田上掵81
関連HP 横手市公式ホームページ
電車・バスで JR十文字駅から東成瀬方面行きバスで、真人公園下車、徒歩15分
ドライブで 湯沢横手道路十文字ICから約9km
駐車場 250台/無料
問い合わせ 横手市役所増田地域局増田地域課 TEL:0182-45-5515
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

LE MATO 24 2024たらいこぎ耐久レース|横手市

2024年8月4日

 

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