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蔦の七沼

八甲田連峰のひとつ赤倉岳(1548m)の爆発によって誕生した蔦の七沼。蔦沼、鏡沼、月沼、瓢箪沼(ひょうたんぬま)、菅沼、長沼という蔦温泉旅館近い6つの沼を結んで「沼めぐりの小路」(2.8km、所要約1時間)が整備されています。「蔦野鳥の森」と呼ばれる見事なブナの原生林を歩くので夏でも涼しく散策に絶好!

東北屈指のブナ林に眠る7つの沼

一帯は野鳥の宝庫でもあり、鳥のさえずりを耳にしながらのんびりと散策が楽しめます。
周囲のブナの森の紅葉の見頃は、例年10月中旬~10月下旬。
朝焼けに染まる紅葉の写真を撮影しようと、蔦沼には紅葉シーズンには日の出前から沼のほとりにはカメラマンの列ができます。

蔦七沼のうちで、赤沼だけは少し離れ、原始性を保っています(国道103号仙人橋駐車場から徒歩45分)。
日中なら、「沼めぐりの小路」起点にある「蔦温泉ビジターセンター」で、情報を入手してから散策に出かけましょう。
周囲1kmの蔦沼まではバリアフリーの木道が整備されています。

ブナの新緑は5月。
6月頃には、湖畔の木々の枝先にいくつもの泡(モリアオガエルの卵塊)を観察します。
瓢箪沼はとくにその数が多いのが特長。

紅葉シーズンが人気です
入口に建つ環境省の蔦温泉ビジターセンター

泊まって納得! 取材班おすすめの八甲田・奥入瀬の宿は!?

八甲田・奥入瀬というと歴史ある温泉もありますが、ひとつの注目は、青い森という美しい森。
その森の雰囲気を活かした国内最大級の洋風ログ木造建築のリゾートホテルが「八甲田ホテル」で、まずはここをぜひ候補に加えてください。
温泉旅館でいえば、やはり「蔦温泉旅館」は候補の筆頭です。
ホテル城ヶ倉などを経営する城ヶ倉観光のグループで、大町桂月ゆかりの宿の歴史を守っています。
「酸ヶ湯温泉旅館」は、国民保養温泉地の栄えある第1号の温泉地で、千人風呂は有名。
最近では温泉力を実感するために湯治棟を選んでの「プチ湯治体験」も人気です。

八甲田ホテル

リゾートホテルですが、実は酸ヶ湯温泉と同一経営。
「八甲田の自然に抱かれた贅沢な時間」というホテルのフレーズは必ずしも誇張ではありません。
温泉や客室からの眺めは一面ブナの森。
夕食は八甲田キュイジーヌと和会席を選択できます。

蔦温泉旅館

蔦七沼散策の拠点に位置する老舗宿。
明治の文豪・大町桂月終焉の地でもありますが、城ヶ倉観光グループの翼下となって、リニューアルが進んでいます。
吉田拓郎の名曲『旅の宿』は、作詞家・岡本おさみが旧別館66号室に泊まった時のイメージを詩に綴ったもの。本館2階の66号室など、昭和レトロな客室から、モダンな特別室まで、好みで選ぶことができます。

酸ケ湯温泉旅館

酸ケ湯といえば総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」。
混浴が基本ですが、宿泊すれば女性専用時間にのんびりと入浴することも可能です。
もちろん男女別の玉の湯も用意。
部屋も食事も旅館部、湯治部で選択可能です。
旅館部のイ棟(いむね)は部屋食もOK。

蔦の七沼
名称蔦の七沼/つたのななぬま
所在地青森県十和田市奥瀬蔦野湯
電車・バスでJR青森駅からJRバス十和田湖行き「みずうみ号」で1時間44分、蔦温泉下車、徒歩5分
ドライブで第二みちのく有料道路三沢十和田下田ICから約40km。東北自動車道青森ICから約47km
駐車場蔦温泉駐車場(70台/無料)
問い合わせ奥入瀬渓流館 TEL:0176-74-1233
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

赤沼(蔦の七沼)

青森県十和田市、八甲田連峰の乗鞍岳(1449.9m)山麓のブナの森に眠るのが蔦の七沼(つたのななぬま)。蔦沼、鏡沼、月沼、ひょうたん沼、菅沼、赤沼の7つの沼の総称ですが、ひとつだけ北側に離れた沼が赤沼です。蔦の七沼周回の遊歩道から外れるため

紅葉絶景ドライブ(8)八甲田ゴールドライン/国道103号

青森市街から八甲田を越えて十和田湖温泉郷に至る国道103号が八甲田ゴールドライン(十和田湖までだと八甲田・十和田ゴールドライン)。萱野茶屋、八甲田ロープウェー、城ヶ倉温泉、酸ヶ湯温泉、睡蓮沼、蔦温泉と紅葉の名所が連続しますが、注目は十和田樹

蔦温泉

ブナの原生林に囲まれた蔦温泉(つたおんせん)は、明治の文豪、大町桂月(おおまちけいげつ)がこよなく愛した一軒宿の温泉。板張りの湯船の底から源泉が湧出するという木造の浴室が名物。浴室は2ヶ所ありますがいずれも湯屋は青森ヒバを、湯船はブナを使っ

 

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